相続したら何をする? ~預貯金・車の名義変更~

相続手続をする場合には、少なからず費用や手間がかかります。今回からは、不動産、預貯金、車の名義変更について書きたいと思います。今回は“預貯金・車の名義変更の必要書類と費用について”です。

 

| 預貯金の名義変更の必要書類と費用

 

金融機関が亡くなった方の死亡を知ると口座が凍結されます。金融機関からすると誰が相続人なのかが分からないからです。預貯金がどの金融機関にあるのかを調べた後、遺産分割協議で相続分を決定し、その後に口座の名義変更のための書類を集めます。

1 預金名義書換依頼書

金融機関から書類を取り寄せて記入します。相続届という書類も一緒に提出することもあるようです。

2 亡くなった方の戸籍謄本、除籍謄本、改正原戸籍

不動産の名義変更と同じです。出生から死亡までの戸籍謄本などが必要です。本籍のある市町村で取得します。“相続手続きのため”と明記したうえで、“出生から死亡までの戸籍”と書いておくと揃えてくれます。郵便で取寄せる場合は、多めの定額小為替を同封してください。

3 相続する方の戸籍謄本

法定相続人全員の戸籍謄本です。本籍のある市町村で取得します。

4 相続する方の印鑑証明

法定相続人全員の印鑑証明です。印鑑登録をしている市町村で取得します。

5 預金通帳、キャッシュカード、証書など

名義変更をする口座の通帳やキャッシュカードなどです。

6 遺産分割協議書

法定相続分とは違った相続をする場合に必要です。

7 遺言書

遺言がある場合に必要です。公正証書遺言以外の遺言の場合には裁判所の検認が必要です。

 

費用としては、書類取得費用がかかります。おおよそ2~3万円です。ご自身で手続きをされる方が多いです。行政書士が委任を受けて手続きをすることもあります。その場合、3~5万円ほどの報酬になると思います。

 

 

| 車の名義変更の必要書類と費用

 

車を相続する場合にも、不動産や預貯金の名義変更と同じような書類が必要になります。車の名義変更手続は陸運局で行います。

1 亡くなった方の戸籍謄本、除籍謄本、改正原戸籍

不動産の名義変更と同じです。出生から死亡までの戸籍謄本などが必要です。本籍のある市町村で取得します。“相続手続きのため”と明記したうえで、“出生から死亡までの戸籍”と書いておくと揃えてくれます。郵便で取寄せる場合は、多めの定額小為替を同封してください。

2 相続する方の戸籍謄本

法定相続人全員の戸籍謄本です。本籍のある市町村で取得します。

3 相続する方の住民票

新たに車の名義人になる方の住民票です。住所のある市町村で取得します。

4 相続する方の印鑑証明

法定相続人全員の印鑑証明です。印鑑登録をしている市町村で取得します。

5 遺産分割協議書

車を誰が相続するのかをハッキリさせるために必要です。

6 遺言書

遺言がある場合に必要です。公正証書遺言以外の遺言の場合には裁判所の検認が必要です。

 

費用としては、登録手数料500円程度、車庫証明費用2000~3000円程度、ナンバープレートの付け替えの費用1500円程度が必要です。同じ車庫を使う場合には車庫証明費用は不要ですし、ナンバープレートが変わらない場合には付け替え費用も不要です。

名義変更を行政書士に依頼する場合には、必要経費以外に報酬として2~3万円程度が必要です。

亡くなった後に車の名義変更をするための書類は多くなりますから、生前に車を贈与しておくのもよい方法です。手間と時間と費用が節約できます。

 

 

| まとめ

 

1 預貯金は口座の凍結に注意!

2 預貯金・車ともに必要書類は似たようなもの!

3 車は生前に贈与しておくのも手!



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