土地の相場が知りたい、土地を相続したんだけど使わないから処分してしまいたいと思われている方も多いのではないでしょうか。特に、「都会に住んでいて田舎の土地を相続したけど…。」「固定資産税ばかりかかってくるし…。」という方。「不動産屋に査定をしてもらうと電話がしつこくて困る。」「不動産屋の査定の信ぴょう性が怪しい。」「大体の価格を知ってから相談したい。」という方のために、簡単に売却価格の目安を出す方法を書きたいと思います。
| 土地の価格はどうやって決まるの?
土地の価格は路線価や過去の取引実績などから査定されます。主に過去の取引実績です。路線価は参考程度にした方がいいかもしれません。路線価には相続税路線価と固定資産税路線価がありますが、固定資産税評価で考えてみます。もちろん、固定資産税評価だけでなく相続税路線価での計算もしてみて目安を作ることもできます。
路線価は国税庁のサイトで、過去の取引実績は国土交通省のサイトで見ることができます。
国税庁 路線価
国土交通省 土地総合情報システム
https://www.land.mlit.go.jp/webland/servlet/MainServlet
| 計算してみましょう!
例を使って査定をしてみましょう。ある土地の面積が120㎡(約36坪)、路線価が“96D”だとします。“96”という数字は1㎡あたりの単価で9万6千円です。
数字の後ろの“D”は借地権割合といわれるもの。土地の所有権の売買のときには使いません。気にしないでください。
では、実際に計算してみましょう。
120㎡×9.6万円=1152万円
これは路線価で計算しています。路線価は公示地価や基準地価の約0.8倍といわれていますので、路線価で計算した価格を0.8で割ります。
1152万円÷0.8=1440万円
この価格がおおよその土地の価格になります。実際の取引価格は変動しますので、必ず1440万円で売れる/買えるというわけではありません。ご注意ください。
また、古い家が建っている場合には解体費用がかかりますので、その分だけ売却額は安くなります。その他にも整地代、リフォーム費用などが引かれることがあります。
| その他の目安
路線価や過去の取引実績以外にも、公示地価や基準地価、固定資産税評価額、鑑定評価額があります。どの評価額も一長一短で、実際の取引価格とは異なります。なぜなら、土地の形状や地理的な場所など様々な要因によって補正が必要になってくるからです。多くの指標を使って計算してもおおよその価格しか算出できないことに注意してください。
「土地のおおよその相場を知りたい」ということでしたら、土地総合情報システムで過去の取引実績を調べるのが手っ取り早いと思います。
説明が分かりにくいという方は不動産屋に聞いてください。
| まとめ
1 土地の価格の評価方法はいろいろ!
2 最も簡単な調べ方は路線価!
3 過去の取引実績で調べるのが無難!?