社会保険労務士ってどんな人?

社会保険労務士ってあまり聞きなれませんよね。比較的大きな会社の総務などを担当されておられる方は、同僚に社会保険労務士さんがいるかもしれません。社会保険労務士は行政書士から分離した国家資格で、主に社会保険・労働保険に関する手続きを行う人たちです。

 

 

| サラリーマン?独立?

 

社会保険労務士は国家資格者です。短く“社労士”と呼ばれたりします。オフィスが立ち並ぶ地域で年金事務所の近くで“社会保険労務士事務所”を見かけたことはありませんか?大阪では、北浜から本町にかけての地域や天満橋から谷町4丁目あたりにかけての地域で社会保険労務士事務所を見かけます。

このような事務所を構えている社労士を“開業社会保険労務士”と呼んだりします。社労士は社会保険労務士法人を作ることもできます。社労士の法人は結構多い印象があります。企業相手の仕事だからでしょうか。

事務所を構えたり法人の社員だったりする開業社会保険労務士以外にも、“勤務社会保険労務士”と呼ばれる人たちがいます。勤務社労士は会社の従業員として働いていますが、社会保険労務士として社会保険労務士会に登録をしている人たちです。大企業の総務部などでは社労士資格を持っていて当然といったところもあるかもしれません。

勤務社労士の最大のメリットは収入の安定ですね。資格を持っていると数万円の手当がつくこともあります。このような良い環境ですので、社会保険労務士の約1/3が勤務社労士だと言われています。

 

 

| 社労士って何をする人?

 

主に社会保険や労働保険の手続きの代行をします。それ以外にも、労務管理の相談や指導、年金の相談、社会保険や労働保険に関する紛争解決手続きの代理、訴訟での補佐人としての対応などがあります。

1 社会保険・労働保険手続

労働社会保険の適用や年度更新、算定基礎届などの企業が行う手続きを代行します。また、雇用や人材能力開発などの補助金の申請の代行、労働者名簿や賃金台帳の作成などを行います。就業規則や36協定の作成も社会保険労務士の業務で鵜s。

2 労務管理の相談

企業の雇用管理や人材育成に関する相談を受けます。人事・賃金・労働時間などの相談だけでなく、就業規則などの運用状況についての監査を行うこともあります。

3 年金相談

年金の加入期間や受給資格などを確認したり、受給の申請手続きを代行したりします。昨今は年金問題がクローズアップされていますので、年金関係を主に活動されている社労士さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

4 労働社会保険の紛争解決手続きの代理

裁判以外の方法で紛争を解決する手続きを“裁判外紛争解決手続(ADR)”と呼びます。ADRのうち労働社会保険に関する手続きは社会保険労務士が代理することができます。特に労働紛争では活躍が期待されています。

5 訴訟での補佐人

労働社会保険の手続きに不満がある場合に審査請求によって解決を図りますが、なかなか思った通りの結果にはなりません。そこで訴訟に移行するのですが、この場合に弁護士を補佐する補佐人として社会保険労務士が裁判に出頭して陳述することができます。

 

 

| まとめ

 

1 社労士には開業型と勤務型があります!

2 社労士は労働社会保険のプロ!

3 紛争解決で活躍することも!



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