| 住宅の見えない劣化
住宅の劣化には外壁や屋根などの見えるところの劣化だけでなく、壁の内側や床下など見えないところの劣化もあります。
見えないところの劣化には結露やしろありなどの被害があります。
結露は、水蒸気を多く含んだ暖かい空気の温度が下がることで、水蒸気が水滴になることでおこります。冬の寒い朝に窓ガラスや壁の表面がしっとりとする結露もありますが、実は壁の内部でも起こっています。この状態がよく起こってひどくなると柱や土台を腐食させる原因になります。
晴れた日に窓を開けたり換気扇を回したりして換気をするようにしてください。
| シロアリ被害の予防は簡単じゃない!?
結露は換気に気を付けていればある程度防ぐことができます。シロアリの被害は予防をするにも定期的な施工が必要になるなど、普段の生活で換気に気をつけているだけではなかなか避けることができません。発生してしまえば駆除を考える必要があります。
では、シロアリ被害の多い地域はどこでしょうか?これはシロアリの生態に大きく関係しています。シロアリ駆除などを行っているシェアリングテクノロジー株式会社によりますと、次のようになっています。
1位 和歌山県
2位 長崎県
3位 宮崎県
4位 鹿児島県
5位 佐賀県
上位5県はこのようになっています。和歌山県以外はすべて九州地方で、温暖で多雨の地域が上位に名を連ねています。シロアリは温かくてジメジメしたところを好む習性があります。ですから、温暖で湿度の高い地域はシロアリ被害が多くなり、寒冷で湿度の低い地域は少なくなっています。
住宅の多い東京都は44位で、かなり少なくなっています。マンションなどの非木造住宅が多いことが原因だと考えられます。
| シロアリの発生場所は?
シロアリの発生場所として多いのは、床下、玄関・勝手口、浴室・脱衣所、和室・畳、柱となっています。
湿気の溜まりやすい床下や浴室・脱衣所が多くなっています。和室は畳がありますので、部屋の温度が高い状態が長く続くと畳の下に湿気がたまりやすくなります。シロアリにとっては好都合ですね。
意外にも、玄関や勝手口の被害も多くなっています。これは侵入口としてシロアリが最初に住み着く場所だからでしょう。
和室や玄関もシロアリの被害に注意しておく必要がありますね。
| まとめ
1 結露やシロアリの被害は見えにくい!
2 温暖な地域の方はシロアリに要注意!
3 和室や玄関にも注意してください!