猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症。医師が感染を疑ってもなかなかPCR検査をしてもらえないと聞きます。医療現場でも感染が報道されていますので、医療関係者は大変な思いでお仕事をされていると思います。
医療現場向けにトレーラーハウスを無償で貸し出している企業があるそうです。トレーラーハウスとコンテナハウスは何が違うのでしょうか。
| 医療機関にトレーラーハウスを貸し出し
新型コロナウイルス感染症の医療関係者への感染や院内感染の報道をよく耳にします。熱や息苦しさなどの症状がある場合には帰国者・接触者相談センターへ電話をするようになっていますが、近頃はかかりつけ医へ電話で問い合わせをする方法も推奨されているようです。
医療関係者は多くの患者と接触しますから、新型コロナウイルス感染症への感染が怖いですね。トレーラーハウスデベロップメントというトレーラーハウスの製造販売を手掛ける企業が、医療機関向けに無償でトレーラーハウスの貸し出しを始めたそうです。
トレーラーハウスの大きさは全長約4.8m、幅約2.4m、高さ約3.5mで、設置スペースは駐車場1台分よりも少し広いくらいです。感染が疑われる患者の屋外での待機所として利用したり、発熱患者の外来用として利用したりされているとのことです。
無償の貸し出しは2020年9月末までの予定で、現在は東京都、宮城県、愛知県の医療機関の駐車場に設置されているそうです。
| コンテナハウスとは違うの?
トレーラーハウスは簡単に設置できることから、上で書いたような待合室や診察室としても利用されています。
コンテナハウスも設置が簡単だと言われていますが、トレーラーハウスとコンテナハウスは何が違うのでしょうか。
1 大きさ
コンテナハウスに使われるコンテナは建築用に製造されたもので、20フィートコンテナでは全長約6m、幅約2.4m、高さ約2.6mです。40フィートコンテナは全長が2倍の約12mで幅と高さは20フィートコンテナと同じです。ほぼこの2種類しか使われていません。
それに対して、トレーラーハウスでは様々なサイズがあります。駐車場1台分のサイズもあれば、全長7m、9m、11m、中には13mというものもあります。幅は約2.5~3.5mほどです。
サイズを選べますので土地の大きさに合わせて設置が可能です。
2 固定資産税が不要
コンテナハウスは土地にしっかりと固定されますので、建築物として固定資産税がかかります。木造住宅と比べると建築費がやや高価ですから、固定資産税もそれなりにかかってきます。
それに対して、トレーラーハウスは車輪がついているため土地に固定されるわけではありません。建築物ではなく車両扱いですので、建築確認は必要ありませんし固定資産税もかかりません。
ただ、この先ずっと固定資産罪がかからないままなのかと言われますと、国の政策次第では将来的にトレーラーハウスに固定資産税がかかる可能性もあります。また、土地は更地としての評価になり、建物を建築した場合に減税措置は受けられない可能性が高いですのでご注意ください。
3 基礎工事が不要なので工期が短い
コンテナハウスは土地にしっかりと固定しますので基礎工事が必要です。
それに対して、トレーラーハウスは土台に車輪が付いていますので基礎工事の必要はありません。その分だけ工期は短くなります。
4 設置費用は同じくらい?
おおよその金額ですが、1Rにキッチン、トイレなどの水回りが付いて、コンテナハウスで600万円くらい~、トレーラーハウスで750万円くらい~です。トレーラーハウスの方が少し高価になります。防音、防湿、防錆などの外壁工事も同じように必要です。
| まとめ
1 医療機関でトレーラーハウスを使う例も!
2 トレーラーハウスは固定資産税不要!
3 設置費用はトレーラーハウスの方が少し高い!?