| 通勤時間帯に大阪北部で地震発生
平成30年6月18日午前7時58分、大阪府北部の高槻・茨木を震源とする地震が発生しました。M6.1と推定されていますが、震源の深さが約10㎞と浅いために大きな揺れになりました。最大震度は大阪市北区、高槻市、枚方市、茨木市、箕面市で震度6弱、その他京都府の一部、大阪北部で震度5強の揺れを観測しました。
震源地から直線距離で7~8㎞離れた私の家(寝屋川市内)では、地震の揺れでパソコンのディスプレイや写真立てが倒れたり食器棚の扉が開いたりしました。阪神淡路大震災でバルコニーや壁にひびが入った我が家も、今回の地震ではおかげさまで崩壊を免れました。
今朝の本震の後に余震が15回以上続いています。震度3程度の余震もあります。今後2~3日は規模の大きな余震が起こる可能性があります。十分にご注意ください。
被害を受けたみなさまに心からお見舞い申し上げます。
| 地震の被害状況
◯ 人々の被害
この地震で3人の方が亡くなられています。高槻市、茨木市、東淀川区で震源地の近くです。壁や本棚の下敷きになったり家屋の倒壊に巻き込まれたりしたようです。また、大阪・京都・兵庫・滋賀の2府3県で259人がけがをされたようです。
◯ ライフラインの被害
ライフラインでは、高槻市で水道管が破裂して大規模な断水が起きています。ガスは約11万戸で供給が止まり、電気は約17万戸で停電しています。
◯ 交通の被害
交通は、鉄道各社が運転を見合わせ、新幹線は約5時間、私鉄各社も運休が相次いでいます。京阪は14時10分頃に運行を再開しましたが、運転本数を減らしていますのでご注意ください。高速道路は通行止めになっていましたが、解除されたようです
電車が止まっていたり高速道路が通行止めになっていたりするせいなのか分かりませんが、守口市や門真市の道路は普段は混んでいないところでも渋滞が発生していました。寝屋川市内の渋滞はそれほどでもありませんでした。
◯ 家屋の被害
西淀川区の住宅で火災があったのをはじめ、大阪市内で7件の火災が起きています。高槻市でも火災が発生しています。ブロック塀や壁の倒壊は東淀川区以外にも数件あるようです。
また、家屋ではありませんがUSJのチケット売り場の窓ガラスが割れたようです。茨木市の妙徳寺では山門が崩れました。
今は大丈夫でも、今後の余震で建物が崩壊するかもしれません。十分にご注意ください。
| ブロック塀で死者を出さないために
今回の地震ではブロック塀の倒壊によって2名が亡くなりました。どのようなブロック塀なのかは分かりませんが、周囲の他のブロック塀よりも脆かったのでしょう。
ブロック塀の基準は建築基準法とその施行令で決まっています。高さは2.2m以内、厚みは2.0m以下で10㎝以上、2.0m超で15㎝以上です。また、鉄筋のたて筋や控え壁が必要です。基礎にも規制があります。
この基準は昭和56年の法改正のときに作られましたので、それ以前の古いブロック塀には鉄筋が入っていなかったり補強工事がされていなかったりするようです。もし補強工事をしていないブロック塀が地震で倒壊し他人に被害を与えた場合、占有者や所有者は責任を問われて損害賠償を請求されるかもしれません。
ブロック塀が倒壊して2名が亡くなったことを受けて、政府は全国の通学路にあるブロック塀を点検するように指示を出したと報道されています。もし古いブロック塀がご自宅や会社にあるようでしたら、早急に点検し補強工事をして欲しいと思います。ご相談は麻田不動産までどうぞ。
| まとめ
1 大阪府北部で震度6弱の地震発生!
2 死亡・怪我、ライフライン、交通、家屋に被害が出ています!
3 ブロック塀倒壊で死者も!古い塀は補強工事を!