4月に入って進学や就職で新生活を始めた人は一息ついた頃でしょうか。部屋を借りるときは、不動産業者を利用して物件の紹介、案内、重要事項説明、契約、引渡を行うことが多いと思います。
お部屋探しの強い味方である不動産業者の中には、おかしな物件を契約させたり過大な費用を請求したりする業者もあるようです。
今回は、気を付けてほしい不動産業者を見てみたいと思います。
| 資料を用意しない不動産業者
突然の訪問ですぐに資料を用意できない不動産業者はありますが、事前に内覧したい部屋を連絡しておいたにもかかわらず、資料が用意できていない業者があるようです。
2月から3月頃は多くの人が部屋を探しているため不動産業者を訪問しても待たされることがあります。そのような場合には事前に内覧したい部屋を予約しておくことをおすすめします。希望条件を伝えて予約をしておけば、目的の部屋だけでなく似たような物件を紹介してもらえますし、様々なアドバイスをもらえたりもします。
ところが、事前の連絡をしておいても、お客様が来店をしてから物件を探す業者もいるようです。きちんと担当者を決めておらず、社内での連絡もできていないため、予約時に伝えておいた希望条件をもう一度話さなければいけません。
さらに物件の資料を見せてもらうまでに何十分もかかったりするとイライラがつのりますね。そのような状態でお部屋を決めてしまうのは危険です。焦って希望条件とは大きく異なる物件を契約してしまうおそれがあります。
予約をしていても長い時間待たせる不動産業者では契約をしないようにしましょう。
| 内覧に同行しない不動産業者
通常の物件では、不動産業者は担当者が内覧に同行し、資料ではわからない特徴や近隣の事情をお客さんへ話すことが多いです。店舗から車に同乗するケースもありますし、お客様の希望があれば現地で集合することもあります。
ところが、中にはお客様が一人で内覧をさせる不動産業者もあるようです。お客様だけで内覧をするのですから、物件の鍵の保管場所やキーボックスの暗証番号などをお客様に知らせなければいけません。防犯対策の意識がとても低いと考えられます。
仲介業者ではありませんが、大家さんが直接借主さんを募集するサイトなどでは、不動産屋が大家さんと借主さんの契約をサポートするところもあります。この不動産業者は仲介業者ではありませんので、重要事項説明もしませんし契約書の仲介業者の欄にも会社名が記入されることはありません。
こういった形態での内覧では、大家さんが遠方に住んでいるなどの事情から不動産業者が同行することもありますし、大家さんが借主さんに同行する場合もありますし、借主さんだけで内覧をする場合もあります。不動産屋は仲介業者ではありませんから、物件の引渡までの責任もありませんし、内覧に同行する義務もありません。
個人での貸し借りをするサイトなどでは内覧に同行しないこともありますのでご注意ください。
| 鍵交換していないのに鍵交換代?
賃貸マンションでは、防犯のため借主さんがかわるたびに玄関のカギを交換するのが通常です。中には借主さんの負担で鍵を交換する物件もあります。大家さんが鍵を交換するにせよ、借主さんが鍵を交換するにせよ、鍵の交換に必要な費用は借主さんへ請求されます。
鍵の交換費用は、通常1.5~2万円くらいです。ディンプルキーなど特殊な鍵交換では3~4万円の費用がかかることもあります。
ところが、中には前の借主が大挙してから鍵を交換していないのに、あたかも鍵を交換したかのように鍵交換代を請求する不動産業者があるようです。古い鍵の場合には傷が多くありますので、鍵を見ればすぐにわかります。初期費用に鍵の交換代が含まれているかどうかは、初期費用の明細を貰うと分かります。
また、物件によっては、退去時にクリーニング代と鍵の交換費用を請求される場合もあります。不動産業者に確認をしたり、重要事項説明時に聞いてみたりしましょう。契約時には契約書にクリーニング代や鍵の交換代について記載がないかも確認しましょう。
| まとめ
1 来店予約をしたのに資料さえ用意できていないなら注意!
2 物件の内覧に同行しないなら注意!
3 傷の付いた古い鍵なのに鍵の交換代の請求があれば注意!