| 自治会長の好意でセミナー開催
今週は終活のセミナーが4件あります。守口市の発行しているエンディングノートを使って高齢者の方に書くべきポイントを説明しています。老人会の集会などにお邪魔させていただき、30分程度の短い話をしています。おおよそ10人くらいの方に集まっていただいています。
各自治会の自治会長の好意で自治会館を使わせていただいていますが、老人会の会長さんが音頭を取ってくれる地域が多いです。ありがたい限りです。
地域の包括支援センターでも終活のセミナーをしているようです。今回の終活セミナーは私の実体験などを交えてほのぼのとした雰囲気で楽しみながら役に立つセミナーを目指しています。
| セミナーの内容は広く浅く
セミナーでは大きく分けて2つのことをお話しています。一つは亡くなる前にご自身で行うこと。もう一つはご遺族の手間を省けるようにやっておくこと。それぞれ簡単に書きたいと思います。
1 亡くなる前にやっておくこと
こちらだけでも色々ありますが、まずは、エンディングノートを使うのならばご家族にエンディングノートを使っていること、エンディングノートの保管場所を伝えておくことが大切です。せっかく書いてもご遺族が見つけられなければ意味がありませんものね。
(1)家族に見られたくない日記や手紙は処分する
(2)骨とう品や絵画は愛好家に譲っておく
(3)車の名義変更は生前にやっておく
(4)毎月支払いのある会員サービスを整理しておく
(5)パソコンや携帯電話のIDやパスワードを整理しておく
2 ご遺族のために書いておくこと
エンディングノートに記入欄があってもなぜ書くのか分からない項目もあります。そのような箇所を中心に書きたいと思います。
(1)本籍
相続で遺産を分けるためには、生まれたときから死亡したときまでの戸籍を集めて相続人を決めなければいけません。戸籍は本籍の市町村で取得しますから、本籍が分からなければかなり手間がかかります。エンディングノートに書いておくことをおすすめします。
(2)職歴
転職をされた方は特に書いて欲しい項目です。特にご結婚前の会社名は書いて欲しいです。勤めていた会社が企業年金制度を導入していた場合に、そもそも企業年金に加入していたことを知らない場合や忘れていた場合には、年金を受け取れる年齢になっても請求をしていません。遺族の方は亡くなられた方が受け取るはずだった年金を直近5年間分だけですが受け取ることができます。
(3)健康保険証の保管場所
亡くなられた時には健康保険証を返却しなければいけません。その手続きがスムーズにいくように保管場所をエンディングノートに書いておいてください。
(4)葬儀について
葬儀屋によっては葬儀費用を積み立てる制度があります。典礼会館などがそうでしょうか。積立金は数十万円になると思いますので、これを使わないと損ですね。葬儀費用の積み立てをしている場合には、その葬儀屋のことをエンディングノートに書いておくと安心です。
(5)ペットのこと
ペットを飼われている方は、亡くなった後にペットの世話を誰に頼んでいるのかをエンディングノートに書いておきましょう。ペット信託という方法もあります。
(6)資産のこと
代々受け継がれている不動産はご家族も知らないことがあります。特に名義が数世代前のご先祖様のままになっていることもあります。このような不動産はエンディングノートに書いておかないとそのままになってしまいます。また、預金口座の金融機関名も書いておいてください。金融機関名さえわかれば何とかなります。間違っても暗証番号はエンディングノートに書かないでください。資産で特に大切なのが借入金やローンです。住宅ローンや車のローンなどがある場合にはエンディングノートに書いておいてください。相続を放棄するかどうかの重要な判断材料になります。相続放棄は3カ月しかできませんので、ご遺族のために包み隠さず書いてください。生命保険などに加入している場合も保険会社を書いておいてください。
| まとめ
1 自治会館で終活セミナーを開催!
2 エンディングノートはご遺族のため!
3 エンディングノートの項目には意味があります!