| 若い人の孤独死が多い
一般社団法人日本少額短期保険協会孤独死対策委員会(長い…)が2019年5月に第4回孤独死現状レポートを発表しました。
孤独死ってどういう状況?と思いますが、きちんと定義されています。レポートでいうところの孤独死は“自宅内で死亡した事実が死後判明に至った一人暮らしの人”だそうです。単身世帯が増えてきている現状では孤独死も増えてくるのは当然です。もちろん、高齢化も一つの要因になっています。
ただ、孤独死の平均年齢は61歳になっています。独居老人の孤独死と聞いて思い浮かべるイメージとはちょっと違いませんか?レポートによると、60歳未満の孤独死は約4割もあるのです。男女比では男:女=8:2くらいになっています。
| 年代別の孤独死の割合
男女別、年代別でレポートを見てみます。
20代男性は3.1%、女性は8.3%、30代男性は5.7%、女性は7.8%、40代男性は10.0%、女性は11.6%、50代男性は18.6%、女性は13.7%です。50代までの合計では、男性が37.7%、女性が41.4%です。
孤独死の約40%が59歳以下の現役世代になっています。全年代では、男女とも60代が最も多く、男性は32.9%、女性は21.0%です。69歳以下の割合は男性で70.2%、女性で62.4%です。
やはり独居老人の孤独死のイメージとは違うように思います。
| 孤独死の半数以上が病死
孤独死の死亡原因は主に3種類だそうです。1つめは病死、2つめは自殺、3つめは事故死です。
病死は男性で63.5%、女性で56.5%と半数以上を占めています。自殺は男性で10.2%、女性で16.3%です。事故死はほとんどなくて男性で1.6%、女性で2.7%です。病死は仕方ない部分がありますし、事故死は数が少ないですので、自殺についてレポートを見てみます。
年代別で見ますと、孤独死のうちの自殺の割合は年代が上がるほど少なくなっています。全国の自殺者の割合が1.5%くらいですが、この数字と比べると孤独死の自殺の割合はかなり特殊です。
孤独死のうちの自殺の割合は、20代までと30代の割合は約25%、40代が約22%、50代が約16%、60代が約8%、70代が約3%、80代が0%となっています。全体では約11%もあります。死亡者数のうちの自殺者の割合が1.5%ですから7倍もの高さになっています。
| 第1発見者は管理会社やオーナー
死亡してから発見されるまでの平均日数は17日だそうです。夏場だとかなり傷んでいると思われます。3日以内の早期発見の割合は約40%で、多くの方は早めに発見されています。ただ、男女別にみると男性の方が発見までに長時間かかっているようです。女性は普段からご近所さんとのお付き合いを密にされているからでしょうか。
遺体を発見する人は管理会社やオーナーが一番多くなっています。家賃の滞納や郵便物などで異変に気付くのだと思われます。その他には親族やケースワーカーの方が多くなっています。
オーナーの方には厳しいデータになっています。見回りサービスなどを利用して早期発見に努めるのがよさそうです。
| まとめ
1 60歳未満の孤独死は約40%!
2 孤独死の多くは病死!
3 発見までに平均17日!