| 補助金と助成金の違い
補助金や助成金は返さなくてもいいお金です。国や市区町村から受け取ります。この辺りは同じです。
補助金は、申請を出しても受け取ることができるとは限りません。また、時期が決まっていて1年中いつでも申請ができるわけではありません。補助される金額は比較的高額です。おおよそ公表されてから2カ月くらいで締切がきますので、事前に準備をしておかないと通常業務をしながらでは間に合わなくなりますのでご注意ください。
助成金は、要件さえ満たして申請をすれば受け取ることができます。厚生労働省の管轄するものがほとんどです。1年中いつでも申請ができます。助成される金額は比較的低額です。
| 主な補助金のご紹介
主な補助金には次のようなものがあります。補助金額や補助率は年によって変わりますのでご注意ください。
1 ものづくり補助金
毎年3月から4月頃が公募期間です。補助金額は上限1000万円/者で大規模な補助金です。補助率は1/3~2/3です。
通称で“ものづくり補助金”と呼ばれていますが、製造業だけを対象にしているわけではありません。革新的なサービスについても補助が出ます。誰も思いつかなかったビジネスモデルがあれば申請することができます。
2 小規模事業者持続化補助金
年によって公募時期が異なります。平成30年(平成29年度予算)は3月から5月中旬まででした。補助金額の上限は50万円。海外展開や従業員の賃上げが事業計画にあれば上限100万円にアップします。補助率は2/3です。
販売促進が目的ですので、ホームページ作成、チラシ作成・配布、看板作成、インターネット広告、展示会出展、リフォーム費用、機械等の購入など様々な用途で使えます。
3 IT導入補助金
こちらも5月ころから公募期間が始まります。平成30年は3回に分けて募集があり、一次が6月初旬まで、二次が8月上旬まで、三次が10月上旬までです。補助金額の上限は50万円。補助率は1/2です。
こちらの補助金は少し変わっていて、登録されたITツールの中から選ばなければいけません。カタログショッピングみたいな感じです。自由度が低いのが難点ですね。
4 レジ補助金
今回限りの補助金で平成31年12月16日が申請受付期限です。ただし平成31年9月30日までにレジやシステムの代金支払いを終えていなければいけません。補助金額の上限は20万円/1台(レジの場合)、1000万円(電子的受発注システムの場合)です。補助率は2/3ですが、購入するモノや金額によって1/2~3/4に変わりますのでご注意ください。
この補助金は平成31年10月1日から始まる消費税軽減税率制度で複数税率への対応が必要な中小企業や小規模事業者などが対象になっています。
5 省エネ補助金
5月末から7月初旬が公募期間です。補助金額の上限は工場・事業場単位で1事業あたり15億円/年度、設備単位で1事業あたり3000万円の大盤振る舞いです。
エネルギ使用料を見える化したり、今使っている設備を省エネ性の高い設備に取り換えたりするときに利用できます。
| まとめ
1 補助金は審査あり、助成金は要件を満たせばOK
2 主な補助金は5つ!
3 レジ補助金は今回限り!