| 日常生活の中のAI
普段の生活の中で意外にもAIは多く活用されています。例えば、お掃除ロボットやiPhoneの“Siri”、インターネットの検索エンジン、Googleの音声検索・入力機能などなど身近なところでAIは使われています。人型のロボットではソフトバンクの“ペッパー”が有名ですね。
インターネット検索では顕著ですが、AIはビッグデータと結びついて使われることが増えてきています。現在はさらに進んでディープラーニングによって自らモノを認識し判断できるようになってきました。このディープラーニングは、センサーによって情報を蓄積して学習することで、自ら意思決定ができるまでになってきています。このような大量のデータをもとにコンピュータが自ら判断する技術は、自動車の自動運転技術などにも使われています。
| ロボットホテル
フロントや荷物運びにロボットを使って運営する“変なホテル”をご存知でしょうか?2015年にハウステンボスにオープンし、現在は長崎県佐世保市、千葉県浦安市、愛知県蒲郡市に3つあります。
かなり人気のようで、客室稼働率は100%に近いとか。2019年3月には国内10か所で新たに開業します。関西では、大阪の心斎橋に2件、京都に1件で、客室は100室程度になるとのことです。
AIを使ったロボットは接客以外にも、顔認証システムによるキーレスシステム、客室内でのタブレットによる一括操作などがあります。また、ベッドに横になりしばらく動かずじっとしていると自動的に室内の照明が消えたりします。
人の代わりにAIとICTを活用した典型的なサービスですね。
| 生産性の向上
人の代わりに作業するロボットは、工場の生産ラインなどで以前から導入されています。これによって生産性は向上しますが、ロボットが行う作業はコンピュータに入力された単一の作業のみでした。
今ではAIとビッグデータの活用によってコンピュータが自ら判断できるようになってきています。ロボットホテルのようにほとんどの人がいないホテルも出てきました。このホテルでは生産性が飛躍的に上がっています。“ドローンで建設現場が変わる!”に書きましたが、建設業界でもAIの活用が叫ばれています。
生産性を向上させるということは、ロボットが人の代わりに作業をするということです。言い換えれば、ロボットが人の仕事を奪っていきます。このような人からロボットへの置換は今後もどんどん進んでいくと思われます。
ただ、人間社会にとって何が良くて何が悪いのかという価値判断は、今のところ人にしかできません。AIを使う人の価値判断がどの分野でAIを使ってその能力を生かすのかを決めているように思います。
| まとめ
1 日常生活にもAIがいっぱい!
2 AIを活用したホテルが増える!
3 生産性の向上で人の仕事が奪われる?