宅建士試験の振り返り(2020年度12月)問49・50

2020年の宅地建物取引士試験は、新型コロナウイルス感染症への対応のため例年と異なる試験形態になってしまいました。都市圏では受験会場が確保できなかったため、10月の試験を受験できない受験生がいます。2020年は10月と12月の2回、試験が行われることになりました。

さて、2020年12月試験の問題を振り返ってみたいと思います。今回は土地と建築物です。これで50問の振り返りが終わります。長期間の連載になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。お疲れ様でした。

 

 

| 2020年12月試験 土地・建築物

 

土地と建築物を振り返ります。受験をされなかった方はインターネット上で問題を探してみてください。

1 問49 正解肢3

土地に関する問題です。最も不適当なものを選びます。土地の問題は範囲が広いですが基本的な内容を問われることが多く、一般常識でも対応できる肢もあります。

肢1 山地の特徴

日本では、山地は地形が急峻でほとんどが森林になっています。

肢2 低地の特徴

低地は地盤の関係で地震災害に比較的弱く、標高が低いことから洪水などの水害にも比較的弱い土地です。災害危険度は高いと考えられています。

肢3 埋立地の特徴

埋立地は一般的に海面よりも数m高くなっています。干拓地は海面とほぼ同じ標高です。少し標高が高い分だけ、埋立地は干拓地よりも自然災害に対する危険度は低いと考えられています。

肢4 台地の特徴

台地は一般に地盤が安定しており水はけがよいとされています。ですから、低地に比べて自然災害に強い土地だと考えらえています。高級住宅街が山の手にあることが多いのもそのためです。

2 問50 正解肢3

建築物の構造に関する問題です。専門的な知識を問われることが多く、しっかりと勉強をしないとなかなか正解できないかもしれません。

肢1 基礎

基礎は建物の土台になることから固い地盤に設置することになっています。基礎の上の土台や柱とも固く緊結する必要があります。基礎はよく問われています。

肢2 木造建築の耐震・耐風構造

複雑な形態の木造建築だと、局所的に地震力や風圧力が大きくなるおそれが高まります。できるだけ単純な形態にした方が耐震・耐風的な構造になるとされています。

肢3 鉄骨造の特徴

鉄骨造は不燃構造で靭性が大きいとされています。しかし、さびによる腐食がありますので防錆処理が必要です。

肢4 鉄筋コンクリート造の超高層マンション

鉄筋コンクリート造(RC造)は超高層住宅には向かないとされてきましたが、近年ではコンクリートや鉄筋の強度が上がり、超高層マンションでも鉄筋コンクリート造(RC造)の建築物が増えてきました。

 

 

| まとめ

 

1 土地の問題は一般常識で選択可!

2 建築物の構造では基礎が頻出!

3 RC造でも超高層住宅の建築ができる!



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