宅建士試験の振り返り(2020年度12月)問47・48

2020年の宅地建物取引士試験は、新型コロナウイルス感染症への対応のため例年と異なる試験形態になってしまいました。都市圏では受験会場が確保できなかったため、10月の試験を受験できない受験生がいます。2020年は10月と12月の2回、試験が行われることになりました。

今回から2020年12月試験の問題を振り返ってみたいと思います。今回は不当表示法と統計です。

 

 

| 2020年12月試験 不当表示法・統計

 

不当表示法と統計を振り返ります。受験をされなかった方はインターネット上で問題を探してみてください。

1 問47 正解肢2

宅建業者の行う広告に関する問題です。不当景品類及び不当表示防止法の内容を問うています。問われる内容は毎年だいたい決まっていますので、過去問で問われた内容を確認しておいてください。

肢1 セットバックの表示

セットバックの面積の表示が義務付けられているのは、おおむね全体の面積の10%以上のときだけです。細い路地にしか面していない長屋の跡地などでは10%以上のセットバックが必要なことがあります。

肢2 取引態様の表示

取引態様は“売主”“貸主”“代理”“媒介(仲介)”の4つだけです。それ以外の表示は取引態様の表示とは認められません。

肢3 契約済み物件の掲載

契約済み物件の掲載は“おとり広告”として不当表示になります。故意か過失かを問いません。

肢4 予告広告

予告広告では一定の表示事項があります。たとえば、予定価格・予定賃料、販売予定時期などを見やすい場所に見やすい大きさや色彩の文字で分かりやすく明瞭に表示する必要があります。予告広告はよく問われますのでしっかりとした学習が必要です。

2 問48 正解肢2

統計に関する問題です。統計は毎年変わりますので、過去問で勉強する意味は少ないかもしれません。どのような内容が問われているのかという傾向の把握だけでOKです。

肢1 建築着工統計の新設住宅着工戸数

2019年1月から12月までの新設住宅着工戸数は3年連続の減少です。約90万戸でした。

肢2 国土交通白書の宅建業者数

2019年3月31日時点の宅建業者数は約12万4000件を超えています。毎年おおよそ12~13万件と覚えておきましょう。

肢3 土地白書の宅地の面積

2018年の宅地面積は約196万ヘクタールで増加傾向です。

肢4 法人企業統計調査の不動産業の売上など

2018年度の不動産業の売上高営業利益率と売上高経常利益率は10%を超えています。

 

 

| まとめ

 

1 予告広告の要件はしっかりと押さえる!

2 過去問の統計は傾向の把握だけでOK!

3 宅建業者は全国におおよそ12.5万件!



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