帰化は日本国籍を取得することです。
近年、帰化をして日本国籍を取得するために帰化の申請をする人は年間約1万人います。1990年代から増え始めて、申請者数は1万人を超えだしました。1996年頃からは年間1.5万人以上の方が帰化の申請をしています。2011年頃からは約1万人で推移しています。
ただ、少しずつ変わってきていることがあります。
| 帰化許可申請の不許可者数が激増!
1990年代から帰化の申請が増えてきていますが、不許可になる人はおおよそ1~2%くらいでした。近年になってこれが変わってきています。
一番右の欄“不許可率”を見てください。2010年は1%台だった不許可率が2018年には6%台にまで増えています。この10年間で約3.8倍です。これだけ多くなっていれば、帰化許可申請が厳しくなっていると言えるのではないでしょうか。
| 許可人数が多い国は?
帰化許可人数で最も多いのは韓国・朝鮮の方です。特別永住者が多いからでしょうか。
次に多いのが中国の方です。近年では中国の方の帰化許可人数がかなり増えていて、韓国・朝鮮の方に迫る勢いです。おおよそ韓国・朝鮮の人数に対して6~7割くらいでしょうか。
たとえば、2018年を見てみますと、許可人数は9,074人です。このうち、韓国・朝鮮の方が4,357人で約48%。中国の方が3,025人で約33%です。韓国・朝鮮、中国の方だけで、全体の約81%を占めています。
帰化の申請が認められる方の8割以上が3か国に集まっています。
| 帰化をするメリットとデメリット
帰化をしたいと思う方の理由は人それぞれです。“今後もずっと日本で暮らすつもりだし、子供の日常生活の不便さを何とかしてあげたい”と考える方が多いように思います。
本国の国設を離れて日本の国籍を取得する場合、メリットとデメリットがあります。
1 メリット
・選挙権、被選挙権を得られる
・公務員として就職できる
・社会保険で日本人と同等の扱いになる
・日本のパスポートを取得できる
・日本人との結婚で同じ戸籍に入籍できる
2 デメリット
・母国のパスポートを返還しなければいけない
・母国の国籍を再取得するのは困難
日本で暮らしていく場合には、日本国籍があるとメリットが多いですね。海外旅行によく行く方にとっては日本のパスポートで再入国が簡単になるメリットは大きいのではないでしょうか。
ヒトや生活によってメリットやデメリットの大きさは変わります。それぞれの方がそれぞれの思いで帰化の申請をしています。
| まとめ
1 この10年間で帰化の申請が不許可になる割合が増加!
2 帰化許可人数が多い国は、韓国・朝鮮と中国!
3 帰化にはメリットとデメリットがあります!