行政書士試験の記述は大丈夫? ー 代理

2019年の行政書士試験は11月10日(日)に行われます。2015年度~2018年度までの4年間は合格率が10%を超えています。2017年度は15.7%でした。受験生の皆さんの試験対策が実った結果だと思います。

2019年度の試験の難易度は分かりませんが、出題ミスがなければ10%前後になるのではないでしょうか。

行政書士試験での一番のポイントは“記述式でどれだけ安定して得点ができるか”ではないでしょうか。受験生の皆さんは過去問や問題集で演習をしていることと思います。今回のシリーズは記述式試験(過去問)の解答への考え方を書きます。あくまでも私アシュラとして…ですので、ご了承ください。

過去問(2013年度以降)は行政書士試験研究センターのサイトにあります。

 

 

| 行政書士試験の記述式って?

 

現在行われている行政書士試験の試験科目は、“法令等”と“一般知識等”の2分野に分かれています。“法令等”は択一式試験と記述式試験があり、択一式には5肢択一式と多肢択一式に分かれています。

行政書士試験研究センターのサイトには配点の表があります。

行政書士試験の配点表と問題捌配点

法令等の記述式試験は3問しか出題がないにもかかわらず60点もの配点があります。1問20点満点が3問です。1問は行政法、2問は民法から出題されています。ここで得点ができるかどうかが合否に大きな影響を及ぼします。

合格基準点は、法令科目で122点(50%)以上、一般知識科目で24点(43%)以上、合計180点以上(60%)です。

記述式で40~50点を取れると、足切りをクリアするためには択一式(法令)で72~82点(40~45%)と一般知識試験で24点(43%)以上取ればいいだけですから、気持ちが楽になります。

記述式40~50点、一般知識24点を取れると、択一式(法令)で106~116点で合格です。記述式で40~50点を取れる知識があれば、択一式(法令)では120点以上は取れると思いますので、合格にぐっと近づきます。

アシュラの考える目標点は次のようになります。

行政書士試験の目標点

 

では、実際に記述式の過去問を見ていきましょう。分野別に書きたいと思います。

 

| 民法 - 総則

 

問題(2013年度 第45問)

Aは、Bに対し、Cの代理人であると偽り、Bとの間でCを売主とする売買契約(以下、「本件契約」という。)を締結した。ところが、CはAの存在を知らなかったが、このたびBがA・B間で締結された本件契約に基づいてCに対して履行を求めてきたので、Cは、Bからその経緯を聞き、はじめてAの存在を知るに至った。他方、Bは、本件契約の締結時に、AをCの代理人であると信じ、また、そのように信じたことについて過失はなかった。Bは、本件契約を取り消さずに、本件契約に基づいて、Aに対して何らかの請求をしようと考えている。このような状況で、AがCの代理人であることを証明することができないときに、Bは、Aに対して、どのような要件の下で(どのようなことがなかったときにおいて)、どのような請求をすることができるか。「Bは、Aに対して、」に続けて、下線部について、40字程度で記述しなさい(「Bは、Aに対して、」は、40字程度の字数には入らない)。

 

問題文では“どのようなことがなかったとき”“どのような請求ができるか”と問うています。ですから、(1)どのようなことがなかったときに、(2)どのような請求ができるかを書けなければ点数になりません。

本問の状況を図解します。

 

2013年度第45問(代理)

このような状況で、BはAに対して無権代理人の責任を追及したいと考えています。無権代理人の責任を追及するためには次の5つの要件を満たさなければいけません。

1 相手方Bの善意・無過失

2 無権代理人Aが本人Cの代理人であると証明不可

3 相手方Bが本件契約を取り消さない

4 本人Cの追認がない

5 無権代理人Aに行為能力がある

このうち1~3は問題文に記載されています。残りの4と5を“どのようなことがなかったとき”の部分で解答すればOKです。

解答例 “Aに行為能力がありCの追認がなかったときは”

次に、“どのような請求ができるか”を書きます。無権代理人への責任追及では“履行の請求”か“損害賠償の請求”ができます。履行ができなければ填補賠償をする必要があるのですね。

そこで、解答例は次のようになります。

解答例 “履行又は損害賠償の請求をすることができる”

 

 “Aに行為能力がありCの追認がなかったときは、履行又は損害賠償の請求をすることができる。”(43字)

 

いかがでしょうか。“基本的な条文の知識”と“問題文の誘導に従って回答する姿勢”があれば高得点が狙えます。知識をインプットすることは択一対策を通じて最低限やらなければいけない勉強です。択一用の知識を使って記述式で十分な得点が取れると思います。

最後まであきらめずに素直に解答するようにしてください。

 

 

| まとめ

 

1 記述式の得点が合否を決めます!

2 択一用の基本的な知識で解答!

3 問題文の指示通りに記述!



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