| 土地は大事
住宅を建てるときには土地の上に建てます。当然ですね。住宅と土地は切っても切れない関係です。どんな土地なら安心できるのでしょうか。あまりにもたくさんあってすべてを網羅することはとても無理ですし、私の能力的にも無理です。
ですから、ここでは4点だけ上げたいと思います。
| 建築基準法のルール
建築基準法には土地についてほとんど規定していません。衛生と安全性について次のような記述があります。
1 建築物の敷地は、接する道の境よりも高くなければならない。
2 建築物の地盤面は、接する周囲の土地よりも高くなければならない。
3 湿潤な土地、出水の恐れの多い土地、ゴミなどで埋め立てられた土地に建築物を建築する場合には、盛土、地盤の改良、その他衛生上または安全上必要な措置を講じなければならない。
4 建築物の敷地には、雨水や汚水を排出し処理するための下水管、下水溝、ためますなどを施設しなければならない。
5 建築物ががけ崩れなどによって被害を受ける恐れのある場合は、擁壁の設置など安全上適当な措置を講じなければならない。
簡単にまとめますと、周りよりも少し高くなっていて、軟弱な地盤では地盤の改良が必要ですし、雨水や汚水の排出施設が必要ですし、がけ崩れの可能性があるなら擁壁が必要なのです。
| 土地の特徴
土地の特徴として大きく4つに分けられます。
1 山麓部
土石流の体積や地滑りによってできた地形、谷の出口の土地は要注意です。崖錐(がいすい)は土石流の危険が大きいと言われています。
2 丘陵地、台地、段丘
水はけもよく地耐力があり、洪水や地震に対する安全度が高いと言われています。“山の手”と言われる高級住宅街に多いですね。ただし、縁辺部や広い谷、小さな谷、盛土部、切土部と盛土部の境などは注意が必要です。
3 低地部
洪水、津波、地震に弱く、あまり好ましくありません。しかし、扇状地、自然堤防、砂丘、砂州などの微高地は宅地として利用できるそうです。
4 干拓地、埋立地
干拓地はあまり宅地としてはよくありません。埋立地は工事がしっかりしていれば宅地として十分に利用できます。ただ、高潮や津波がよく来る地域は危険がありますね。
| 地形
平坦な地形で古い集落や街道がない地域は地盤が軟弱だと言われています。山地、丘陵地、台地の縁辺部は先ほど書きましたとおり注意が必要です。断層のある所も危ないです。
| 宅地造成上の注意点
自然な給料を切り崩して宅地を造成している場合、擁壁を作ったり植栽をしたりして崖面を保護します。急傾斜地では樹木を残したまま盛土をすると、地盤沈下や崩壊の原因になるようです。
粘土が堆積している軟弱地盤では、盛土や建物の重さで土地が沈下したり横に滑ってしまったりすることがあります。
産業廃棄物の処分場跡地の場合には、ガス抜きや進出水の浄化、地盤沈下の観測などを長時間かけてしなければいけません。
| まとめ
1 丘陵地、台地、段丘は安全度が高い!
2 低地でも自然堤防に囲まれた後背低地は比較的安全!
3 盛土や切土をしている土地は擁壁に注意!