| 家賃の滞納は約7%
家賃の滞納なんて自分には関係ないと思われている方がほとんどではないでしょうか。日本賃貸住宅管理協会のデータによると関西圏では約7%が家賃を滞納するそうです。2017年は約8%でしたので改善しています。
最も家賃滞納が多かった時期は2011年から2012年ころでした。そのころは関西で10%以上の家賃滞納があったようです。10人に1人が家賃滞納。かなり多いように思います。
家賃は月に1回の支払ですが、多くは月末までに翌月分の家賃を支払うというパターンではないでしょうか。自動引き落としも多いと思います。
自動引き落としで注意したいのが残高不足です。支払日に残高が1円でも足りないと家賃の滞納にカウントされてしまします。そのような方も含めて7%なのでしょう。実際に1か月の滞納率はぐんと下がって2~3%のようです。
| 家賃を滞納する理由
借主さんのミスで自動引き落としの残高が足りないという場合は、引き落としができなかった連絡があるとすぐに支払うことができますが、問題なのはお金が実際になくて支払えないパターンです。
多くの人にとって、家賃や住宅ローンなど住居に支払う金額は支出の中で最大金額なのではないでしょうか。一般的に手取り収入の1/3までが望ましいとされています。特に住宅ローンの場合には厳しめにチェックされます。
最近は、家賃保証会社が多くなったことによって審査が甘くなったと聞いています。家賃保証会社は、賃貸住宅の契約のときに連帯保証人として契約します。家賃の滞納があると借主さんに変わって大家さんに家賃を支払ってくれます。もちろん、借主さんには代わりに支払った家賃の請求があり取り立てられます。この家賃保証会社のおかげで不動産屋は比較的楽に賃貸住宅を紹介できるようになったそうです。
実はこれが問題のようです。家賃保証会社は多くありますので競争が激しく審査が甘いのです。おかげで、中には18万円の手取り収入で家賃8万円のマンションに住むということもできるようになりました。しかし、少しのアクシデントで家賃を支払えなくなる可能性があります。携帯電話代、電気やガス代が足りずに消費者金融に手を出したり、安易に転職をしようとして失業したりする可能性もあります。
こうなってしまうと、滞納した後に次から次へと引っ越して家賃の滞納を繰り返す人も出てきます。このような人は使用していた家具や食器類はそのままに着の身着のままで出ていきます。家賃の滞納だけでなく残置物の処理や訴訟費用などがかかり、大家さんは踏んだり蹴ったりです。
家賃を滞納しない仕組み、家賃を滞納した後にスムーズに解決できる仕組みがあると借主さんも大家さんも嬉しいのですが…。
| まとめ
1 関西の家賃滞納は約7%で減少傾向!
2 家賃・住宅ローンは手取りの1/3までが安心!
3 家賃保証会社の乱立が家賃滞納の原因!?