| 大阪府の住宅地は0.2%上昇
平成30年の基準地価が7月1日に発表されましたが、大阪府内では都心部の上昇が郊外にも普及しているようです。国土交通省の担当者が大阪と京都を結ぶエリアで需要が高まっていると言っているらしいです。
例えば、京都と大阪の間にある高槻市では新築マンションの平均価格が4944万円/戸で、平成28年から2割近く上昇しているとこのことです(不動産経済研究所の調べ)。たしかに高槻は以前から人気の地域ですもんね。
土地の値上がりは投資家にとっては辛いものがあります。投資家は安く買って高い利回りを期待しますが、土地の価格が上昇するとどうしても期待する利回りが下がってしまいます。
不動産については様々な人の様々な思惑が渦巻いていますね。
| 京阪の土地はどうなの?
大阪府内で最も土地の価格が高い市町村はどこでしょうか?はい、そうです。言うまでもなく大阪市です。2018年の地価公示や都道府県地価調査では約67万円/㎡で、前年比+10.34%だそうです。大阪市内が平均で10%も土地の価格が上がったとは驚きです。
2位以下は吹田市(約24万円/㎡)、豊中市(約22万円/㎡)、池田市(約20万円/㎡)、茨木市(約19万円/㎡)と北摂地域が続きます。
京阪地域はどうでしょうか?第8位に守口市(約17.5万円/㎡)、第11位に大東市(約14.2万円/㎡)、第12位に寝屋川市(約14.2万円/㎡)、第14位に枚方市(約14万円/㎡)、第18位に門真市(約13.3万円/㎡)、第21位に交野市(約11.6万円)となっています。
前年比も含めてまとめてみます。
守口市 :約17.4万円/㎡、前年比-0.55%
門真市 :約13.3万円/㎡、前年比-0.62%
寝屋川市:約14.2万円/㎡、前年比-0.47%
全然上がっていませんね…。大阪府内で上昇している地域は、大阪市、吹田市、豊中市などで、京阪地域だと唯一枚方市が前年比+0.73%です。
| 守口市の場合
守口市内で最も地価の高い地域は、守口市駅近くの寺内町で約31.7万円/㎡でした。
逆に最も安いのが南寺方東通で約12万円/㎡です。国道163号線などの大きな道路が通っていて自動車での移動は便利ですし鶴見緑地の近くですが、駅から遠いのが嫌われているのでしょうか。
上昇率が最も高い地域は、寺内町で±0.00%でした。上昇率が最も小さい地域は金田町で-1.60%です。
駅ごとに見ると、最も地価の高い駅は守口駅(大阪メトロ谷町線)で約21万円/㎡です。最も安い駅は大和田駅(京阪本線)で約12.6万円/㎡です。大和田駅はバスのロータリーがあったり金融機関が集まっていたりして意外に便利なのですが、駅前が再開発されてとても便利な「古川橋駅」や準急が停車する「萱島駅」に挟まれているのが地価を下げているのでしょうか。
| 門真市の場合
門真市内で最も地価の高い地域は、古川橋駅前の末広町で約24.3万円/㎡です。イオン古川橋駅前店やルミエールホールがある地域で、門真市の中心部です。
最も安い地域は岸和田で約9.8万円/㎡です。岸和田は岸和田市ではありませんよ。門真市に岸和田という地名があります。府道21号線沿いで小さな工場などがあったりします。
上昇率が最も高い地域は、常称寺町で+0.56%です。古川沿いの住宅街で人気のある地域です。上昇率が最も小さい地域は島頭で-1.80%でした。萱島駅に近い地域です。萱島駅自体が-1.00%でかなり価格が下がっています。
駅ごとで見ていきます。最も地価の高い駅は古川橋駅(京阪本線)で約16.5万円/㎡です。最も安い駅は大和田駅(京阪本線)で約12.6万円/㎡でした。
| 寝屋川市の場合
寝屋川市内で最も地価の高い地域は、香里園駅前の香里新町で約34.8万円/㎡です。寝屋川市駅前よりも高くなっています。
最も安い地域は、点野で約7.6万円です。一時は点野に多くの3階建住宅が建築されましたが、国道1号線に近いとは言っても駅から遠いことで不人気になっているのでしょうか。
上昇率で最も高い地域は、東香里園町で+0.69%です。香里新町とは香里園駅を挟んで山手側で、成田山不動尊に近い地域です。住宅街でかなり高額物件が多いですね。上昇率が最も低い地域は、葛原で-1.79%でした。葛原は点野に隣接している地域です。寝屋川市内の淀川の近くは地価が下がっているようです。
駅ごとに見ていきますと、地価が最も高いのが香里園駅(京阪本線)で約14.8万円/㎡。地価が最も低いのは東寝屋川駅(JR片町線)で約10.6万円/㎡です。納得ですね。
| まとめ
1 大阪府内では大阪市や北摂地域で地価が上昇!
2 京阪沿線は地価が下落!
3 守口市は安くても約40万円/坪で高め!
4 寝屋川市は地域によって地価に差があります!