| 事業計画に書くべきこと
小規模事業持続化補助金を例にして事業計画の書き方を書きたいと思います。雛形の薄さに惑わされずにしっかりと書いてください。
1 会社や業界の状況
2 具体的な事業内容
この2つを詳しく書いていきます。
| 会社や業界の状況を書く!
1 企業概要
企業の基本情報や店舗・事務所の写真、売上の動向、商品やサービスを具体的に書きます。数字、表・グラフ、写真などを駆使して書いてください。
詳しくは“事業計画書の書き方 その1”をご覧ください。
2 顧客ニーズと市場の動向
客層や売れ筋商品の変化、競合店の状況、社会情勢と業界の変化などを書きます。表やグラフを使ってもOKです。
詳しくは“事業計画書の書き方 その2”をご覧ください。
3 自社や自社の商品・サービスの強み
競合店や市場動向を踏まえた自社の強みを打ち出します。あくまで“強み”です。小規模事業者は“弱み”を書かない方がよいと思います。SWOT分析を使って表にすると整理されます。
詳しくは“事業計画書の書き方 その2”をご覧ください。
4 経営方針と今後のプラン
経営方針は大きな理想、今後のプランは目標の数字を達成するための具体的なアクションプランです。
詳しくは“事業計画書の書き方 その2”をご覧ください。
| 具体的な事業内容を書く!
1 事業名
社会貢献を前面に打ち出した名称をつけるとGOODです!
詳しくは“事業計画書の書き方 その3”をご覧ください。
2 販路開拓などの取組内容
ここが事業計画のメインです。事業の目的、取り組み内容、補助金を使う理由、これまでの販促活動、事業のスケジュールを書きます。
詳しくは“事業計画書の書き方 その3”をご覧ください。
3 生産性向上の取り組み内容
生産性向上の取り組みは何もなければ空欄で提出します。空欄で提出しても減点にはなりませんので、無理に書かなくてもいいです。
4 事業の効果
ここが2番目に大切なところです。効果がなければ補助金は出ませんし、達成が不可能な売上増加を書いてもダメです。ポイントは投資した金額をいかに早く回収できるかになります。
ここでは数字を使って説明します。たとえば、単価×増加人数×日数=月〇〇円売上増加などのように書いていきます。2年分くらいを書いてください。
審査員の心に響かせるポイントは、金銭以外の効果も書いておくことです。事業承継や地域貢献がおすすめです。少子化や高齢化に伴う社会貢献であれば審査員も納得しやすいのではないでしょうか。社会貢献のおすすめは“雇用”です!
5 経費の明細表
事業の取り組みに必要な経費を1つ1つ書いていきます。補助対象になる経費は税込ですので注意してください。
経費の内容には必要な理由を書いていきますが、販路拡大など補助金の目的につながるように書く必要があります。
6 資金調達方法
全てを自己資金で行う必要はありません。金融機関からの融資でもOKです。たとえば、経費が80万円かかるとします。補助金額の上限は50万円で補助率は2/3ですから、50万円の補助金を申請することになります。差額の30万円は自腹になりますが、これを融資で賄ってもかまいません。
また、補助金の交付は事業が終了した後、つまり後払いですから、事業を行うには交付されるまでの資金が必要です。先ほどの例では50万円ですね。これも融資で賄ってもOKです。
ただ、融資を受ける場合には金融機関の内定をもらっておく必要があります。証明書などの提出までは必要ありませんが、審査に通って採択されても融資が下りなければ事業ができませんので補助金も出ません。注意が必要です。
| まとめ
1 社会貢献を強調するのがおすすめ!
2 生産性向上は書く必要なし!
3 経費の早期回収をアピール!
4 資金調達方法は綿密な計画を!