行政書士には外国人の入国・滞在を手助けする業務があります。外国人や代理人の代わりに入管当局へ出頭したり書類を作成して提出したりします。この業務は入管当局に登録された弁護士か行政書士しか行うことができません。
ただ、行政書士の場合、入管当局に登録されるためには業界内の研修会に参加をして試験に合格しなければいけません。
そこで、入管業務を行うための申請取次研修会について書きたいと思います。内部事情もちらほら出てくるかも…。今回は第2回です。
| 研修会の申し込み
行政書士が申請取次の研修会を受講するためには、まず申込期間内に受講を申し込まなければいけません。研修会には、申請取次の登録をしていない行政書士向けのもの(申請取次事務研修会)と申請取次の更新をする行政書士向けのもの(申請取次実務研修会)があります。
今回は更新をするための研修会(申請取次実務研修会)に申し込みました。費用は15,000円です。ちなみに、登録をしていない行政書士向けの研修会(申請取次事務研修会)の参加費用は30,000円です。なかなか高い…。
研修会はFAXで申し込みますが、それだけでは参加できません。申込のFAXをした後に、行政書士会から参加費用の振込についての案内が届きます。その案内に従って参加費用を振り込めば申し込み完了です。ただ、参加費用の振込は1~2週間くらいの期間しか準備されていませんので、忘れずに振込しなければいけません。
2021年度の研修会はインターネットで行われますので、研修のテキストなどが郵送されてきます。郵送先は自宅でもOKですし、行政書士事務所でもOKです。
| 資料の確認と事前設定
研修会のテキストなどが届きましたら梱包物の確認をします。欠けているものがあれば、すぐに行政書士会に連絡をして新たに郵送してもらう必要があります。
テキストなどの確認ができましたら、行政書士会にある中央研修所の研修サイトにアクセスします。中央研修所の利用が初めての場合には、利用者登録が必要です。
中央研修所の研修サイトにアクセスすると、左側に“講座一覧”のアイコンがあります。ここをクリックすると“分類一覧”が表示されますので、右の方の“外国人関係”のアイコンをクリックします。そうすると講座一覧が表示されます。この中から受講が指定された講座を受講します。
申請取次の研修会に申し込んでいない行政書士は、当然ながら申請取次の講座はこの一覧の中に表示されません。
| 講座の受講
更新をする行政書士向けの申請取次実務研修会の場合、受講する講座は4つです。3つは必須、1つは任意での受講です。
それぞれの講座は数時間ずつありますので、4つの講座全てを1日で受講を終えようと思うと1日がつぶれてしまいそうです。
必須講座は次の3つ。
1 入国在留審査関係申請取次の実務、事務連絡
2 出入国管理行政の現状と在留資格審査業務(就労)
3 入管業務に関する職務倫理(基礎編)
更新用ですので内容は軽めです。ただ、しっかりと話を聞かないと試験問題を解けません。
任意講座は“申請取次研修会効果測定用設問集の解説”です。設問集に一度目を通された方にとってはとても勉強になる内容でした。冊子の解説ではわかりにくいところもわかりやすく解説してくれています。
長くなりましたので、研修の内容については次回以降に書きたいと思います。
| まとめ
1 申込と振込が終われば受講できる!
2 中央研修所の研修サイトに登録が必須!
3 受講が必須の講座は3つ!