不動産を売却しようとしたときには聞いたことがある言葉“レインズ”。一般的には全く馴染みのない言葉です。レインズは不動産業者だけが利用できる物件情報サイトのことです。
今回は簡単にレインズについて書きたいと思います。
| レインズって?
レインズは不動産業者だけが利用できる物件情報サイトです。レインズに登録すると、他の不動産会社の購入希望者を紹介してもらうことができます。不動産業者が購入希望者を集める方法にはいくつかあります。
1 レインズ
2 来店
3 電話
4 チラシ
5 メール、ラインなど
6 不動産ポータルサイト
7 オープンハウス
チラシや不動産ポータルサイト(SUUMOやHOME’Sなど)と同じようにレインズも集客する手段の1つです。
| 不動産ポータルサイトとの違いは?
レインズが不動産ポータルサイトと大きく違う点は2つかあります。
1 不動産業者しか利用できないこと
レインズは不動産業者間で物件情報をやり取りするためのサイトです。一般の方が利用することを想定していません。
昔は不動産の情報が不動産業者間で共有されていませんでした。不動産屋さんで取り扱う物件が全く違っていたのです。購入希望者さんや部屋を借りたい人にとってはとても面倒ですね。
その不便を解消するために、様々なフランチャイズチェーン店ができました。フランチャイズチェーン店では物件の情報を共有していますので、多くの物件を取り扱うことができます。ところが、フランチャイズチェーン店はほとんどが賃貸物件だけを扱っていましたので、購入希望者さんにとっての不便が解消されていません。
そこで、不動産業者が持っている情報を1つのサイトに集めて検索できるようにしました。そうすることで、購入希望者さんだけでなく売却希望者さんにとっても便利になりました。売却希望者さんにとっては早く購入希望者さんが見つかる可能性が高まったのです。
一般の方に公開されていないのは個人情報を扱っていることが大きな理由の1つだと思います。
2 過去の成約金額が分かること
レインズに物件情報を掲載できるとしても、情報を提供しない不動産業者もいるんじゃないの?と思われた方はするどいです。他に情報を提供しない物件の囲い込みはよくあったようです。
ところが、媒介契約の種類によってレインズに登録が義務付けられています。義務になっているのは、専属専任媒介契約、専任媒介契約です。一般媒介契約には登録義務がありません。
そして、不動産業者の義務として登録された物件が成約になった場合、成約情報も登録しなければいけません。もちろん、一般媒介契約の場合であっても不動産業者が売主であっても成約情報を登録しても問題ありません。成約情報の登録が義務になっているのが専属専任媒介契約と専任媒介契約というだけです。
| まとめ
1 レインズは集客手段の1つ!
2 レインズに物件情報を一元化!
3 レインズでは一部の成約情報も閲覧可!