士業の資質 ~誰に頼めばいいの?~

専門家に相談したいけど、誰に頼めばいいの?という困惑は一般的なことだと思います。そもそもどのような専門家がどのようなことの相談に乗ってくれるのかも分かりません。

相談する専門家を選ぶには、士業による職域以外にもあります。この数年は特に思うことがありますので愚痴を書きたいと思います。

 

 

| 士業の仕事内容

 

士業にはいろいろあります。いわゆる8士業は次のとおりです。

1 弁護士:トラブル解決の専門家

2 公認会計士:会社の監査の専門家

3 税理士:一般的な税務の専門家

4 司法書士:登記手続の専門家

5 社会保険労務士:社会保険・労働保険の専門家

6 行政書士:役所手続の専門家

7 土地家屋調査士:測量や表題登記の専門家

8 海事代理士:船舶や船員手続の専門家

一般的になじみがあるのは税理士でしょうか。個人事業主さんや会社の経営者には心強い相談相手です。

弁護士はどのような職業なのかは知っていても個人的な知り合いに弁護士がいるという方は少ないのではないでしょうか。

司法書士は不動産の売買をしたことがある方にはなじみがありますね。

逆に、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、土地家屋調査士はどのような仕事をしているのかさえも分からないと思います。海事代理士に至っては“誰それ?”という方が多いと思います。

トラブルがあれば弁護士、税務なら税理士で間違いはありませんが、費用を安くするにはそれぞれの専門家に相談するのが良いと思います。

 

 

| どんな人に頼めばいいの?

 

どの士業に相談するのかはおおよそ上のとおりですが、問題は“誰に相談すればいいのか?”という点だと思います。

士業は基本的に全人格をかけて行う専門的な職人仕事です。こういうときにはこうすればいいと門切り型で解決できる事案ばかりではありません。依頼者にとってどこまで頼れるのか、信頼できるのかが一番の肝になると思います。

依頼してはいけないと思う士業は、依頼者に方針を示さないだけでなく相談をすることもなく勝手に動く士業です。相手方から何らかの反応があった時にどのような対応をするかが大切です。相手が予想外の対応をしてきたときに、カッとなって即座に反応をする士業はダメだと思います。

たとえば、行政書士の仕事では役所に提出した申請書が思わぬところで補正を求められ、事実無根なことで証拠書類を要求されたり、言葉が乱雑で侮辱されたりしたと感じられるようなときです。このようなときに役所の職員(業務委託を受けた会社の従業員を含む)に対してすぐに食って掛かるようでは行政書士の仕事は務まりません。

一度相手の言い分をしっかりと聞いたうえで検討し依頼者に相談をして方針を示すような行政書士でないと、依頼者の信頼は失くしますし自らの行動で依頼者に迷惑をかけることになるかもしれません。煽ってきたり揚げ足を取ってきたりすることも考えなければいけません。

直情型の性格の士業はどれだけ優秀でも仕事がやりにくいのではないでしょうか。幸いなことに、私がお世話になっている先生方にそのような方はいらっしゃいません。どの先生も冷静に依頼者にとって有利な手段をとってくれます。若くても落ち着いている先生もいらっしゃいますし、キャリアを重ねてどっしりと構えている先生もいらっしゃいます。

士業を選ぶときには最初の相談で人柄や性格を見られるのが失敗しない士業選びだと思います。

 

 

| まとめ

 

1 士業は職域がいろいろ!

2 士業は専門的な職人!

3 直情型の性格の士業にはご注意を!



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