最近、都市部でガス点検などを装った強盗が多発しているようです。特に高齢者宅へ押し入って現金を奪うというものが目につくようです。2020年9月ごろから増えてきて、東京都では前年同期の1.7倍もあるそうです。
今回は、入居者の方に注意していただき、オーナーの方にも対策を考えてほしくてブログに書きます。
| 住宅や店舗への点検にはご注意
住宅や店舗に押し入って現金を奪う強盗事件は以前に比べてかなり減少しているそうです。ピークは2003年で全国では約2800件の認知数でしたが、2019年の認知数は461件でした。店舗の号棟対策が進んでいて全国的に減少傾向だったようです。
ところが、2020年1~8月の統計では、前年同期の1.7倍の認知数になっています。大阪府藤井寺市でも同様の事件がありました。2020年9月10日に防火設備業者を騙った3人組による強盗事件が発生しました。
複数人での犯行の場合、実行犯はSNSで募集することが多いようです。裏バイト募集といった投稿を一定時間が経過すると消えてしまうアプリを利用していると言われています。
短期間であまりにも増えたため、警視庁では犯罪組織がマニュアルを作って指南しているのではないかと疑っているようです。少し前に流行ったアポイント詐欺の名簿を利用しているとも言われています。東京ガスのサイトでは、社員を装った強盗や詐欺に注意するように呼び掛けています。
通常は事前にはがきやチラシなどで案内をし、電話などで日程を調整した後に作業を行います。作業員はロゴ入りの制服を着ていて、作業前には社員である旨の身分証明書を提示します。被害に遭わないためにも、怪しいと思ったらドアを開ける前にインターホンなどで身分証を確認することをおすすめします。
| 不動産オーナーは案内にも注意!
2020年4月のコロナ禍で、物件案内をした不動産業者の従業員が刃物で刺されて重傷を負う事件がありました。新型コロナウイルス感染症の流行で物件案内が極端に減っていた時期の事件です。
空室に悩むオーナーや売上の急減に悩む不動産業者は、案内希望の連絡に飛びついてしまいがちです。今回のご紹介している事件の不動産業者がそうだとは言えませんが、物件の案内は密室で2人きりになることが多いです。物件の室内だけでなく移動中の車も密室です。案内用の車両を逃走して逃げることも容易です。不動産オーナーも不動産会社も案内の依頼をやみくもに断ることはできませんので怖い事件です。
近年は不動産オーナーが直接募集をかけていることもありますので、そのような場合にはオーナーが案内することになります。不動産業者だけでなく不動産オーナーも被害に遭う可能性がありますのでご注意ください。
| まとめ
1 点検を装った強盗が多発!
2 不動産業者が案内時に刺される事件が発生!
3 入居者、オーナーの方は強盗にご注意を!