長い梅雨が明けて真夏日になる日が増えてきました。関西では熱帯夜も多くなってきています。新型コロナウイルス感染症だけでなく、熱中症にも注意が必要な季節になりました。
健康管理の方法はたくさんあると思いますが、健康診断は受けていますか?今回は、職場での健康診断についてまとめたいと思います。
| 健康診断は3種類
職場で受ける健康診断は、1年に1回受診する定期健康診断以外にもいろいろありますが、大きく分けて3種類です。
1 一般健康診断
1年に1回の定期健康診断も一般健康診断の一つです。一般健康診断の受診に必要な時間は事業者が負担しませんので、通常は有給休暇を取得して受診されると思います。
2 特殊健康診断
特殊健康診断の実施は事業者に義務付けられています。ですから、必要な時間は労働時間に含まれ、賃金の支払い義務があります。
3 その他
自発的に行う健康診断などです。
| 一般健康診断の種類
一般健康診断には、5種類の健康診断があります。
1 雇入れ時の健康診断
従業員を雇用するときに健康診断の結果を提出させます。検査項目は定期健康診断とほぼ同じです。
2 定期健康診断
1年に1回受診する健康診断です。
3 特定業務従事者の健康診断
労働安全衛生法で定められた特定の業務に従事する従業員が受診します。配置換えのときだけでなく、6か月ごとに1回受診しなければいけません。検査項目は定期健康診断とほぼ同じです。
4 海外派遣労働者の健康診断
海外に6か月以上派遣される前や海外に6か月以上派遣されていて帰国後に国内で業務に従事するときに受診します。検査項目は定期健康診断よりも多くなる場合があります。
5 給食従業員の健康診断
職場の食堂や炊事場で給食の仕事をしている方が受診します。雇入れのときや配置換えのときに行われます。検査項目は検便のみです。
| 特殊健康診断の種類
特殊健康診断は3種類あります。
1 有害業務従事中の健康診断
一定の有害業務に従事する従業員が受診します。有害業務は7種類規定されています。潜水業務、放射線業務、石綿、鉛などに関する業務です。
2 有害業務従事後の健康診断
一定の有害業務に従事したことのある従業員が受診します。ベンゼンの製造や石綿などの業務に従事した従業員が対象です。
3 歯科医師による健康診断
歯に有害なガスなどに接する業務をする従業員が受診します。
| その他の健康診断
一般健康診断や特殊健康診断以外にも3つの健康診断があります。
1 臨時健康診断
都道府県の労働局長からの指示で臨時に健康診断がされる場合があります。たとえば、鉛中毒が多発した場合などです。
2 労働者指定医師による健康診断
会社で健康診断が行われないときに他の診療所や病院で受診する健康診断です。健康診断を受けたら結果を会社に提出します。
3 自発的健康診断
6か月間、平均して月に4回以上深夜業に従事する従業員が受診します。健康診断を受けたら結果を会社に提出します。
| まとめ
1 一般健康診断、特殊健康診断など種類がたくさん!
2 定期健康診断を受信して体調を把握!
3 有害業務に従事する人は特殊健康診断を受診!