ものづくり補助金は以前は年に1回だけ募集される大きな補助金でした。今は違います。年に4回の締め切りを設けた通年公募であったり、添付書類が半分以下になったりと大きく変わっています。
今回は、ものづくり補助金が変わったところを10点ご紹介します。
| ものづくり補助金の大変化!
ものづくり補助金は大きく変わりました。10個のポイントにまとめてご紹介したいと思います。
1 通年公募、締切3か月ごと
2 事業実施期間が10カ月に倍増
3 必要な添付書類が1/2以下
4 公募要領のページ数が1/4
5 あらゆる手続きが100%電子化
6 中古設備、副業兼業人材の活用
7 賃上げ要件の追加
8 初めての申請だと有利に
9 新型コロナウイルス対応の特別枠・事業再開枠
10 十分な賃上げをすれば収益納付を免除
| ものづくり補助金って?
ものづくり補助金は、中小企業が経営革新のための設備投資などに使える補助金です。補助金額は1,000万円、補助率は1/2~3/4です。
コロナ特別枠だと事業再開枠50万円が上乗せされ、50万円の補助率は10/10です。
また、特別枠A類型の小規模業者の補助率は2/3、特別枠B類型とC類型の補助率は3/4です。
経営革新の類型にはA1、A2、B1、B2とあり、A1は新商品(試作品)開発、A2は新たな生産方式の導入、B1は新役務(サービス)の開発、B2は新たな提供方式の導入となっています。A1とA2は製造業向け、B1とB2はサービス業向けと言ってもいいかもしれません。
| 新型コロナ特別枠って?
新型コロナ特別枠が新たに創設されて、色々な優遇が受けられます。メリットは次の6点。
1 補助率のアップ
・通常の補助率:1/2
・A類型の補助率:2/3
・B類型の補助率:3/4
・C類型の補助率:3/4
2 優先的に採択
特別枠で不採択になった場合でも、通常枠で優先的に採択されます。
3 補助対象の遡及適用
4 営業費用の補助対象
5 申請要件の緩和
6 感染症防止対策最大50万円、定額補助の事業再開枠の上乗せ
特別枠はこのようなメリットがありますが、以外にも厳しい申請要件があります。
A類型:サプライチェーンの毀損への対応
B類型:非対面型ビジネスモデルへの転換
C類型:テレワーク環境の整備
コロナ対策ですからしょうがないですが、結構厳しい要件だと思います。テレワーク環境を整備する企業はすでに終わっているでしょうから、非対面型ビジネスモデルへの転換がねらい目なのでしょうか。
| まとめ
1 ものづくり補助金が大きく変化!
2 コロナ特別枠・事業再開枠の新設
3 コロナ特別枠では補助率がアップ!