2020年2月から始まった確定申告は期間が延長されました。2020年は3月16日(通常は3月15日)までなのですが、4月16日まで1カ月の期間延長です。猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症が原因です。
確定申告はスマートフォンやパソコンからでもできます。e-Taxを使うと楽ですよ。今回はe-Taxについて書きたいと思います。
| 行政書士に税務の相談!?
当事務所は不動産業と行政書士業と認定支援機関を営んでいます。年度末のこの時期になると馴染みのお客さんから確定申告の相談をされることがあります。
雑談程度のお話であればさせていただきますが、記入方法や〇〇は××に入るの?などの専門的なお話にお応えすることはできません。
お知り合いに税理士の先生がいない場合には、税務に関する相談は税務署にすると親切丁寧に教えてくれます。
年度末は確定申告の時期で税務署員は忙しいので遠慮される方もいらっしゃるかもしれません。ところが、確定申告会場を税務署とは別の場所で行っているところもあります。2020年では門真税務署は守口門真商工会議所に確定申告の作成コーナーと申告コーナーを設けています。かなりの人で賑わっています。
一方で税務署には確定申告の相談窓口はありますが、思いのほか混んでいません。これならば税務署員に確定申告の話を聞いてもらうことができます。たしか2019年までは門真税務署の2階で確定申告を受け付けていたような気がしますが、今となっては記憶があいまいです。
| e-Taxでの確定申告の方法
確定申告はe-Taxで行うのがおすすめです。記入しなければいけないところに記入漏れがあればきちんと指摘をしてくれます。自分で記入するのとは違ってe-Taxでは記入漏れのまま提出することはできませんので安心です。
さらに、面倒くさい計算も自動的に行ってくれます。サラリーマンの方が医療費控除を受ける場合などであれば、源泉徴収票と医療費の領収証を片手に打ち込んでいけば簡単に終わります。
e-Taxは、大きく分けて(1)特設サイトで確定申告の書類だけを作る方法と(2)インターネット上で提出まで行う方法の2つがあります。
書類だけを作った場合には、作った書類をプリンターで印刷をして税務署へ郵送します。この場合でも記入漏れの心配はいりませんし、計算も自動で行われます。
インターネット上で提出をする場合には、個人認証が必要です。個人認証は2通りの方追方があります。一つはマイナンバーカードとICカードリーダを使って申告をする方法。もう一つは税務署から専用のIDとパスワードを貰って、それを使って申告をする方法です。
手軽なのはマイナンバーカードとICカードリーダを使う方法だと思います。マイナンバーカードは2020年にマイナポイント事業が始まる予定ですから、作っておいて損はありません。
ICカードリーダはSonyのパソリRC-S380が有名ですが、NTTのACR39、同じくNTTのACR1251CL、サンワサプライのADR-MNICUBKなどもあります。2,000~3,000円ほどで入手できます。1つあると便利です。マイナンバーに対応しているICカード一覧はこちらです。
スマホで確定申告をする場合には、マイナンバーカードを読み取れる機種でなければいけません。マイナンバーカードに対応したNFCスマホの一覧はこちらです。
| e-Taxをパソコンで利用する
1 推奨環境の確認
e-Taxをパソコンで利用する場合には、まず推奨環境を確認します。
OSはWindows8.1か10が必要です。ブラウザはInternet Exprlore11を使います。Windows10を利用している場合にはEdgeでもOKです。それに加えて、PDFファイルを閲覧できるソフトが必要です。Acrobat Readerがインストールされていれば大丈夫です。
2 マイナンバーカードとICカードリーダの準備
公的個人認証サービスとしてマイナンバーカードが利用できます。市町村役場でマイナンバーカードを申請するときには確定申告に使うことを申告して、“署名用電子証明書”のパスワードの設定もしてください。“利用者証明用電子証明書”だけでは確定申告ができません。
3 利用者クライアントソフトのインストール
マイナンバーカードを確定申告で利用するためには、利用者クライアントソフトが必要です。利用者クライアントソフトは電子証明書を使うために必要なソフトです。利用者クライアントソフトのダウンロードについては“公的個人認証サービスポータルサイト”をご覧ください。
4 e-Taxサイトで確定申告書を作成・提出
最初にe-Taxで確定申告をする場合には、色々なデータをダウンロードします。都度ウインドウが開いて確認画面が出てきますから、ダウンロードをしてインストールしてください。
インストールが終わるといよいよ確定申告の用紙に入力していきます。確定申告用紙と同じフォーマットで入力することもできますし、必要な情報を都度入力していく方法もあります。どちらでも構いませんが、確定申告用紙を見慣れている方は確定申告用紙と同じフォーマットで入力していく方が分かりやすいかもしれません。
| まとめ
1 確定申告期間が4月16日まで延長!
2 自動計算をしてくれるe-Taxが便利!
3 パソコンでもスマホでもe-Taxが利用可能!