近年、都市の中心部にマンションが建てられて人気を集めています。職住近接を求める人が増えているのでしょう。職住近接にはメリットとデメリットがありますが、その話はまた今度にします。
“中心部ならマンション、郊外なら一戸建”という住み分けは今後も進んでいくのでしょうか。最近のマンションのトレンドを見てみたいと思います。
| 新築分譲マンションのトレンドは?
新築マンションのポータルサイトMAJOR7で、マンション購入意向者を対象に新築分譲マンション購入意向者アンケートが実施されました。
マンション購入を検討する理由、理想のマンション、こだわりポイントが質問されました。2019年12月に行われ、2,230人が回答しています。
| マンション購入を検討する理由は?
マンション購入を検討する理由の上位5つは次のとおりです。
1 資産を持ちたい、資産として有利
2 交通の便の良いところに住みたい
3 広い住まいに住みたい
4 都心に住みたい
5 老後の安心のために住まいを持ちたい
私アシュラの予想とは少し違った結果でした。交通の便や都心に住みたいという理由が1位や2位になっているかと思っていました。そうでないならば土地付きの一戸建住宅の方が資産価値も変わりませんし、広い住まいにも住めます。
老後は外出がつらくなりますから近隣にスーパーや病院のあるところがいいですから、郊外の一戸建住宅よりもマンションが有利かもしれません。
マンションと一戸建住宅を比較するだけでなく、分譲マンションと賃貸マンションを比較している回答も上位にでてきています。たとえば、賃貸より持家の方が金銭的に得(7位)、持家の方が住まいの質が良い(12位)、持家の方が自由に使えて気兼ねがない(18位)などです。
必要に迫られて分譲マンションの購入を検討している方もいます。社宅や寮を出る必要がある(26位)、親の近くに住む必要がある(27位)という回答です。割合的には2~3%ですので全体から見れば低い割合です。
近年の自然災害を念頭に置いた回答もあります。免震構造のような耐震性の高いところに住みたい(11位)というものです。一戸建住宅でも耐震性は高くなっていますが、マンションは木造の一戸建住宅に比べてより耐震性が高いですから、マンションの購入を検討されるのは正解だと思います。
全体的に見ますと、お金や資産に関すること、利便性、住宅や設備の老朽化、環境などが多いように思います。
| 理想のマンションは?
では、購入するときに理想としているマンションはどのようなマンションなのでしょうか。
1 信頼できる不動産会社が分譲するマンション
2 信頼できる建設会社が施工するマンション
3 信頼できる管理会社が管理するマンション
4 都心部に立地するマンション
5 周辺環境が自然に恵まれたマンション
これらの上位5つは2019年に発表された調査でも上位を占めていて不動の地位にあります。アンケートでは9位までが2019年に発表された調査と同じ順位です。理想のマンションはほぼ確立されているということでしょうか。
新築で分譲マンションを購入する場合には不安なことが多くあるでしょうから、安心感があって信頼できる会社を選ばれているのだと思います。施工・販売・管理と基本的なところが上位3つになっています。
長くなりそうですので、続きは次回に書きたいと思います。
| まとめ
1 マンション購入の理由は利便性が多め!?
2 防犯や緑地などの環境で選ぶ方はは少なめ!?
3 信頼できる会社が携わっていることが理想!