スーモやホームズなどの不動産ポータルサイトを見ると、きれいな写真がたくさん載っています。ほとんどは不動産屋の営業マンが撮影していますが、売買物件の中にはプロに撮影を依頼することもあるようです。
不動産屋の営業マンが撮影するときは、ほとんどがスマホのカメラを使っています。イメージとしては6~7割くらいはスマホカメラです。残りはコンパクトカメラを持参されていますが、本当に時々一眼レフカメラを使って撮影している営業マンを見かけます。
スマホカメラ、コンパクトカメラ、一眼レフカメラではどのような違いがあるのでしょうか。
| 不動産屋の撮影機材
多くの不動産屋の営業マンはスマホカメラで撮影しています。最近のスマホは本当にきれいに写真が撮れます。この1~2年のスマホはカメラ機能を売りにしたモデルが多くなっていますし、暗いところの撮影でも、裏面照射型のCMOSでノイズが少なく、素晴らしい画像処理エンジンでメリハリのある見栄えのする写真が撮れるようになってきました。
見栄えのする写真は不動産屋の紹介物件の写真にはもってこいです。明るく清潔感のある物件写真には惹かれるのではないでしょうか。
そこで、今回はスマホとコンデジと一眼レフのカメラで遠景や近景を取り比べてみました。実験に使った機材は以下のとおりです。
1 コンパクトデジタルカメラ1:RICOH Caplio R4(2006年3月発売)
2 コンパクトデジタルカメラ2:NIKON COOLPIX A100(2016年1月発売)
3 デジタル一眼レフカメラ:PENTAX K200D(2008年2月発売)
4 スマートホン:Sony Xperia XZ3(2018年11月発売)
現在、麻田不動産で使用しているのは、NIKONのA100とスマホです。持ち運びの良さを一番に考えていますので、どうしてもコンデジになります。360°パノラマカメラにはRICOHのTHETA(シータ)を使っています。
早速、比較してみましょう。
| 遠景の写り具合は?
まずは遠景の写り具合を見てみましょう。物件の外観写真は遠景になります。特にマンション1棟の外観はかなり離れなければ写せません。
1 RICOH Caplio R4(コンデジ)
2 NIKON COOLPIX A100(コンデジ)
3 PENTAX K200D(デジタル一眼レフ)
4 Sony Xperia XZ3(スマートホン)
いかがでしょうか。最も広く映っているのはスマホです。横長の写真はより広く見えますね。空の青さが際立っているのは、RICOHのR4だと思います。一眼レフは緑の勝ったくすんだ色をしていますが、画像処理でどうにでもなりそうです。
全般的な写り方はスマホが1番良くて、次にNIKONのA100でしょうか。
| 近景の写り具合は?
次に近いところを写してみました。マンションの自転車置き場を想像してください。また、玄関や外観の一部の写真はこんな風に映ります。
1 RICOH Caplio R4(コンデジ)
2 NIKON COOLPIX A100(コンデジ)
3 PENTAX K200D(デジタル一眼レフ)
4 Sony Xperia XZ3(スマートホン)
ここでも一番くっきりシャキッと写っているのはスマホですね。見栄えがします。次点でNIKONのA100です。少し青色がかぶっているでしょうか。RICOHのR4はかなりぼやっとした映りになっています。一眼レフの写真はシャープネスをかけたり色補正をしないといけませんね。
| 暗いところの写りはどんな感じ?
先ほどまでの遠景と近景で、スマホとNIKONのA100の写りがよかったように思います。そこで、暗いところはこの2機種を比較してみます。不動産の物件では室内の写真だと思ってください。
1 NIKON COOLPIX A100(コンデジ)
2 Sony Xperia XZ3(スマートホン)
NIKONのA100は駅のライトに引きずられて露出がオーバーになりましたので、露出補正(-2.0)をして撮影しています。実際の見た目はNIKONのA100の方が実物に近いです。
ただ、ここでも見栄えのするのはスマホの写真ではないでしょうか。ライトのあたっているところはしっかりと明るく撮れています。
スマホカメラの実力は10,000円クラスのコンパクトデジタルカメラを超えているのではないでしょうか。
今後の物件写真はスマホがメインになってしまうかも…。
| まとめ
1 新しいカメラはスマホもコンデジもきれいに映る!
2 10年以上前のカメラは一眼レフでもいまいち?
3 新しいスマホは廉価版コンデジの実力を超える!?