| 大阪モノレールが南へ延伸申請!
モノレールは軌道法という法律によって規制されています。大阪モノレールは本線が大阪空港から門真までの21.2㎞、彩都線が万博記念公園から彩都西までの6.8㎞です。総延長は28㎞で日本一の長さを誇っています。
今回、軌道法に基づいて申請が出されたのは、門真駅から南へ8.9㎞の部分です。建設費は約286億円(税別)とされていますが、これには支柱や桁などのインフラ部分(約740億円、税込)は含まれておりません。インフラ部分は大阪府が建設します。
駅数は以前に“日本一がさらなる飛躍!”でお伝えしました通り4駅が新設されます。
1 (仮称)門真南駅 「大阪メトロ長堀鶴見緑地線」と接続
2 (仮称)鴻池新田駅 「JR学研都市線」と接続
3 (仮称)荒本駅 「近鉄けいはんな線」と接続
4 (仮称)瓜生堂駅 「近鉄奈良線」と接続
大阪メトロやJR学研都市線と接続すると通勤通学に便利になる方が多いのではないでしょうか?また、近鉄奈良線と接続すると奈良方面へのアクセスが向上します。楽しみですね。
ここからは少しマニアックなお話になります。
| インフラ部分ってどこ?
モノレールの支柱や桁などはインフラ部と言われていて、細かく決まっています。たとえば、次のようになっています。(簡略化しています)
1 軌道桁・床版・停留場を支持する柱
2 軌道桁・床版、これらを支持する桁など
3 乗降場、屋根、壁、柱などの構築、コンコースなどの連絡通路など
4 保守点検通路、避難用通路、停留所の転落防止柵など
“車両以外のほぼすべてじゃないか!”と怒られそうですが、建設費を見ても約7割はインフラ部分です。このインフラ部は「都市モノレール整備の促進に関する法律」によって道路の構造の一部とされています。道路の上を通ることが前提とされているような感じですね。実際に大阪モノレールは大阪中央環状線(大阪府道2号線)の上を通っています。
府道の上を通っているということは、建設費の約740億円は大阪府が負担することになりそうです。ただし!補助金があります。
ところで、インフラ部以外はといいますと…
1 停留場の内装・駅務機器
2 車両
3 管理棟・付帯施設
4 信号保安・保安通信施設
5 電車線、配電線
6 変電所の建物・機器
新たに車両を増やすとしても、これだけを作るのに約286億円もかかるんですね。
| インフラ部には補助金が出る!
「都市モノレール整備の促進に関する法律」によりますとインフラ補助制度があります。インフラ部分の建設費のうち1/2を国が負担します。
そうしますと、国の負担額は約370億円(税込)、大阪府の負担額が約370億円(税込)、大阪高速鉄道株式会社(モノレールの運営会社)の負担額が約286億円(税別)になります。
インフラ関連の補助金はモノレール以外にもあります。たとえば車関係では、電気自動車用の充電インフラ補助金、燃料電池自動車用の水素供給設備補助金(補助率1/2~2/3)などがあります。充電インフラ補助金は工事内容によって補助金額が変わるみたいです。
意外に補助率が高いですね。恥ずかしながら初めて知りました。
| まとめ
1 大阪モノレールが東大阪まで延伸!
2 インフラ部分は大阪府が負担!
3 モノレール工事には補助金が出ます!