| 御用聞きとご機嫌伺い
近頃、同業の不動産屋さんにお邪魔をしてあいさつがてらお話を伺う機会が増えています。お電話でよく話をする不動産屋さんに顔を出すこともありますが、初めてご挨拶に伺う不動産屋さんもあります。
飛び込み営業をしているのか?と思われるかもしれませんが、いえいえ、そうじゃないんです。ネタや資料などは何も持たずに、名刺一枚で顔を見せて雑談をするだけです。その中ではいろいろと面白いお話を聞かせていただけます。
| 不動産のプロでも失敗する!
よく聞く話では境界に関する失敗。買主から「土地が登記よりも狭いけどどうなってるんだ!」と怒鳴りこまれ青ざめたというような話です。
そもそも、境界には“境界標”というものが地面に埋め込まれています。“境界標”は、十字や矢印の掘られたコンクリート、プラスチック、木、金属などの杭です。道路に埋まっているのを見たことがありませんか?ちょっと注意してみるとそこら中にあります。この境界標が初めから埋められていなかったり、以前は確かにあったけれど今ではどこにあったのか分からなくなったりした場合、近隣の住民と境界を確認するために同意書を作ることがあります。きっちりと確定するときは測量をして境界確定図を作ったりもします。
その同意書を売主が隠していて知らんぷりをしてるんです。売主としては、「契約前にこの書類を見せてしまうと土地の面積が登記よりも狭いことがばれてしまって値下げされるんじゃないか」といった不安があるのでしょう。しかし、仲介業者は寝耳に水でびっくりです。売主に確認すると「うん?これ?」みたいに素知らぬ顔で同意書を出してきたりするそうです。ホッとすると同時に「あるなら先に出さんかいっ!」と突っ込みたくなりますね。私はまだ経験のないことですが、このようなお話を聞くたびに事実の確認はしっかりとしなければいけないと肝に銘じています。
もう一つのよくある失敗は埋設物です。自分の家にひかれた水道管が他人の土地の下に埋まっていたとか古い浄化槽が処分されずにそのまま残っていたとか、そういった類の話です。中には建築廃材や生活ごみが埋められてたというお話も・・・。どこかの小学校のようなことが身近でも起こっています。古い浄化槽が土中に残っているかどうかは調べようがありませんが、水道管は配管図を必ず確認しますので不動産屋の大失態です。分筆して売却した場合にあり得ることなのですが、このような場合は不動産屋が費用を負担して水道管を移設します。費用が数十万円以上かかりますので仲介手数料が吹っ飛びます。怖いですね・・・。
| まとめ
1 御用聞きで面白いお話をGET!
2 境界にはご注意!
3 埋設物にもご注意!