仲介手数料無料で大丈夫?

| 仲介手数料無料って?

 

仲介手数料が無料になるワケは、仲介手数料無料のワケ!(賃貸編)仲介手数料無料のワケ!(売買編)に書きました。

簡単にいいますと、賃貸では仲介手数料の上限額が賃料の1ヵ月分だからです。売買ではお店によってさまざまな理由があります。詳しくは上の記事を参考にしてください。

 

 

| 仲介手数料無料でも大丈夫?

 

「仲介手数料が無料だと手を抜くんじゃない?」と心配される方もいらっしゃるでしょう。賃貸住宅の仲介業者にはそのようなお店は少ないと思います。多くのお店はお客様に満足していただこうと一生懸命に頑張ります。

では、売買ではどうでしょうか?土地・建物の売買は賃貸に比べて多くの労力がかかります。土地・建物の状態や法規制などを調査するだけで大変です。重要事項説明書や契約書には賃貸よりも多くのことを記載しなければいけません。住宅ローンでの銀行とのやり取りや売主さんとの調整にも多くの時間がかかります。

このように業務が多いですので、調査や書類作成などを迅速にできない不動産屋さんが無理に仲介手数料無料をすると取引がうまくいかなくなります。たとえば、「調べきれなかった法規制が家を建てるときに発覚した」「住宅ローンが通らなかった」など様々な問題が起こります。ですから、売買では簡単に仲介手数料無料にはできません。

 

 

| 当店の場合

 

インターネットが普及した今では、仲介手数料がどんなものなのか調べればすぐにわかります。不動産屋が仲介手数料を売主と買主からもらっていることもすぐにわかります。それなのに仲介業者が売主と買主から仲介手数料をもらうことは公平だと思いますか?

当店では、一つ一つの売上は少なくなってもコストを削減することでうまくやっています。それは行政書士事務所を併設していることにも関係しています。行政書士は“代書屋”と言われるほど書類作成が仕事の中心です。そして、そのためにしっかりとした調査は欠かせません。調査と書類作成は行政書士の得意分野!行政書士としての知識と経験が不動産屋の業務に活きています。

また、仲介手数料無料の対象を消費者に限定し、物件も限定しています。事業用や注文建築は仲介手数料無料にしておりません。これにも理由があります。建売住宅の場合、仲介業者の業務は基本的にどの物件でも同じです。いつ、どのタイミングで何をすればいいのかが分かっていますので効率化できます。ですから、時間や労力を減らした分だけお客様へ還元できます。そしてお客様に喜んでいただきたい、このように考えています。

そういう意味では行政書士の仕事に似ています。様々な事実を整理して決まった様式の書類に落とし込み、嘘偽りなくきちんと仕上げれば許認可は取得できます。決まったものをきちんと仕上げるというところが仲介業者の建売建築での仕事と同じですね。その点では、注文建築は弁護士さんのお仕事に似ているかもしれません。弁護士さんは法理論を駆使して裁判所の判断を依頼者の有利に導いていきます。仲介業者の注文建築での仕事はお客さんの望みを「家」という形にします。創造的というところが似ていると思いませんか?

ところで、私たちにも分からないことがあります。それはお客様自身のニーズです。「家族の将来はどうしていきたいのか」「何が好きで何が嫌いなのか」などのことです。当店では「そもそも今、本当に家が必要なのか?」というところからお客様と一緒に考えていきます。直接的にはお金に関係ない部分ですね。実はコレが最も大事なのです!お客様のニーズと家がピッタリ合ったら、あとは当店にお任せください。

反対に、何もかもを不動産屋に丸投げしても満足できる家は買えません。ご自身に必要なものが分からないと買うべき家も分からないのです。最後にもう一つ例えを出します。会社の経営者を思い浮かべてみてください。会社の現状や将来像がはっきりとわかっている経営者ならば会社は順調に儲かっているでしょう。迷走しません。社員も幸せです。ところが、ご自身の会社をよくわかっていない経営者だとたちまち経営は悪化します。そこで経営コンサルタントを頼ったとしても、すべてを丸投げしてしまうと上手く経営を立て直せません。大切な核となる部分はご自身で考えないといけないのです。これは会社の経営も家の購入も同じなのです。

 

 

| まとめ

 

1 売買は賃貸よりもいろいろ大変!

2 建売住宅の仲介業は行政書士の仕事と似てる!?

3 家を買うときは不動産屋に丸投げはダメ!

 

 

不動産屋の仕事で感じたことを私なりに書いてみました。異論や反論はたくさんあると思います。私の個人的な感想ですのでご了承ください。このような当店ですが、今後ともなにとぞよろしくお願い申し上げます。



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