市から土地を買う方法

| 市が土地を売るとき

市が土地を売る場合にはいくつかのパターンがあります。市が土地や建物を使わなくなったときや公共のための土地や建物が使われなくなったときなどに、様々な方法で売却されます。主に次のような方法があります。

1 競争入札

これが最も一般的です。広い土地を売却するときによく使用される方法です。最低落札価格を決め、最も高い価格を付けた人に売却されます。入札者がいない場合もよくあります。税金が払えなくなった人が物納した土地もあります。

 

業者が公共事業などの入札をするときに競争を避けてあらかじめ相談して価格を決めてしまう、談合のイラスト

 

2 公募提案方式

プロポーザル方式と呼ばれる方法で、コンペ方式です。購入を検討する人が企画を提案し、その中で最もよい企画が選ばれます。公共事業性の強い方法です。

3 隣地所有者との随意契約

比較的狭い土地などで使われる方法です。公共用地の余った部分を隣地の所有者に売却するような場合です。

4 廃道路、廃水路の払い下げ

里道や水路などで今は使われなくなっている部分を売却する方法です。購入を希望する人が払い下げを申し立てます。申請から払い下げまで1年くらいかかることが多いです。

5 代替地の事業協力者への処分

土地収用を伴う市街地の再開発事業で、企画や建設、運営のノウハウを持っている民間事業者が事業に参加することがあります。そのときに代替地を売り払う場合に事業協力者がその相手になる方法です。

6 借地権者との随意契約

今までは市が貸していた土地を借主さんに売却する方法です。

これらの中で個人の方が購入する方法は、3の隣地所有者として購入する方法と4の払い下げでしょうか。祖父母やそれ以前の何世代か前のご先祖様が購入した土地を所有している場合には、使われなくなった里道や水路が含まれていることがあります。このような土地を売却するときには払い下げをしてもらった方が売却しやすいかもしれません。

 

| 守口市の市有地売払(競争入札)

平成29年度は、守口市では4件の市有地の売却が検討されました。南寺方北通、大宮通、金田町、八雲中町です。

このうち、金田町と八雲中町は平成29年11月30日に落札が決定しましたが、金田町は住宅建設会社が落札しました。2600㎡を超える800坪の土地です。20軒程度の住宅が建てられて販売されるかもしれません。

 

| 門真市の市有地売払(競争入札)

平成29年度の門真市の売却は数が多いです。6件ありました。沖町や三ツ島、小路町などです。

落札者名には地域で有名な建設会社が名を連ねています。500㎡程度の土地や1600㎡近い土地が売却されました。こちらも住宅地になるのでしょうね。

 

| 寝屋川市の市有地売払(競争入札)

平成29年度の寝屋川市は3件です。守口市や門真市と比べて小規模な土地の売却になります。小路北町と高宮が売却されます。

こちらもすべて宅地ですので、住宅メーカーが落札するのではないでしょうか。入札は平成30年の1月半ばにあります。

 

| 市有地購入のメリットとデメリット

市有地を購入するときには、他にはないメリットとデメリットがあります。

メリットとしては、隣地との境界がしっかりしていることでしょうか。元々市有地ですからその辺りは信用できます。他にも、払い下げや随意契約では相場よりも安く購入できることが多いでしょう。

デメリットとしては、入札では安くでは購入できないことが多々あります。また、住宅ローンの融資特約が付かないと思っていた方がよいです。融資特約がない場合には、融資が通らなくて購入できない事態になると申込金などはすべて戻ってきませんので注意が必要です。

 

| まとめ

1 市有地の売却にはいろいろな方法があります!

2 守口市、門真市、寝屋川市の競争入札は住宅メーカーの落札が多い!

3 市有地の購入にはメリットとデメリットがります!



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