住民票を取らなければいけないとき、謄本が必要なのか抄本が必要なのかを悩まれたことはありませんか?謄本も抄本も発行手数料は同額(300円)です。手続によって謄本が必要な場合もありますし、抄本でもよい場合があります。
今回は、住民票の謄本と抄本の違いについて書きたいと思います。
| 住民票の謄本と抄本の違い
住民票には、戸籍と同じく謄本と抄本があります。違いも戸籍と同じで、謄本は家族全員分が載っていて、抄本は個人の情報しか載っていません。謄本は“住民票全部事項証明書”、抄本は“住民票個人事項証明書”とも呼ばれることがあります。
住民票謄本
住民票抄本
違いは見てのとおりです。記載される内容は同じです。家族の分が載っているかどうかだけです。
1 氏名
個人の氏名が載っています。
2 生年月日
個人の生年月日が載っています。
3 性別
個人の性別が載っています。
4 マイナンバー
個人のマイナンバー(個人番号)が載っています。マイナンバーを記載するかどうかは、発行の申請のときに選べます。ほとんどの場合はマイナンバーの記載は必要ありません。
5 住民票コード
個人の住民票が載っています。住民票コードを記載するかどうかは、発行の申請のときに選べます。ほとんどの場合は住民票コードの記載は必要ありません。
6 住所
個人の住所が載っています。
7 住所を定めた日
引っ越した日が載っています。
8 届出をした日
転居の届出をした日が載っています。
9 世帯主 氏名
世帯主の氏名が載っています。世帯主を記載するかどうかは、発行の申請のときに選べます。
10 世帯主との続柄
世帯主との続柄が載っています。世帯主との続柄を記載するかどうかは、発行の申請のときに選べます。
11 前住所
転入前の住所が載っています。ひとつ前の住所です。
12 改製年月日
住民票が改製された前後に住民票がある場合に、改製された年月日が記載されます。
13 市民となった日
ほとんどの場合、住所を定めた日と同じになります。
以下は日本人のみの記載事項です。
14 本籍
個人の本籍地が載っています。本籍を記載するかどうかは、発行の申請のときに選べます。本籍の記載はいらない場合が多いです。
15 筆頭者
個人の本籍の筆頭者が載っています。本籍の記載とセットで筆頭者の氏名の黄さを選べます。記載がいらない場合が多いです。
以下は外国人のみの記載事項です。
15 国籍・地域
個人の国籍や地域が載っています。
16 在留カード等の番号
中長期在留者が所有している在留カードの番号が載っています。
17 在留資格
個人の在留資格が載っています。日本人の配偶者等や定住者など身分関係の在留資格が多いです。
18 30条45の区分
中長期在留者、特別永住者、一時庇護許可者、出生による経過滞在者という区分が記載されています。多くの人は中長期在留者か特別永住者です。
19 在留期間等
個人の在留期間が載っています。1年とか3年とかです。
20 在留期間等の満了の日
個人の在留期間の期限の日です。国や地方自治体の書類にしては珍しく西暦で記載されることがあります。
| まとめ
1 謄本と抄本の違いは家族の記載の有無の違い!
2 記載するかどうかを選べる項目がある!
3 日本人と外国人で記載内容が異なる!