高齢者の一人暮らし ~不安と対策~ その3

近年は高齢化の影響で独り暮らしをされている高齢者が多くいらっしゃいます。当事務所へご相談に来られる方は一人暮らしの高齢者の方が多いです。お話を伺ってみると、色々な不安があるようです。

今回も前回に引き続き高齢者のお一人暮らしの不安への対策を書きたいと思います。

 

 

| 高齢者の不安やリスク

 

高齢者の不安やリスクについては、以前の記事“高齢者の一人暮らし ~不安と対策~ その1”に書きました。もう一度ざっくりとまとめたいと思います。

1 倒れたり病気になったりしたときの不安

孤独死につながる可能性があります。不安に思っている高齢者が多いと思います。

2 親族と疎遠で普段から頼れる人がいない

孤独死とも関係しますが、認知症などの症状の進行するリスクもあります。また、事件の被害者になったりするリスクや自然災害時の避難ができないリスクも高まります。

3 亡くなったときに後始末をしてくれる人がいない

親族を頼れない場合にどのように準備をしておけばいいのか分からない方が多いです。国や市町村の情報発信だけでなく、我々士業の情報発信が甘いのだと思います。

4 遺産の分配が不安

疎遠な親族に遺産を渡したくない、お世話になった人に遺産を分けたいなど相続財産の処分に不安を抱えていらっしゃる方が多いです。

 

 

| 不安やリスクへの対策

 

1人暮らしの高齢者の不安やリスクへの対策はいくつかあります。上に挙げた4つの不安やリスクに対する準備には次のようなものがあります。前回の記事“高齢者の一人暮らし ~不安と対策~ その2”の続きです。

まずは、倒れたり病気になったりしたとき、孤独死の不安、頼れる人がいない不安への解決の糸口を探っています。

1 見守りサービス

(1)民間の警備会社の見守りサービス

(2)行政のサービス

(3)郵便局による見守りサービス

(4)士業などによる見守りサービス

2 自治会や町内会などへの参加

持家にお住まいの方でしたら自治会や町内会には加入していると思います。単に加入するだけでなく、婦人会や老人クラブに参加してみてはいかがでしょうか。町内の方とつながりが強くなると、世話好きの役員の方などが普段から気にしてくれるようになります。近年の町内会は“老人会”と言われるほど高齢者の割合が高くなっていて、一人暮らしの高齢者が町内の2/3という地域もあるようです。町内の方の葬儀が毎月行われているという町内会もあります。町内会の部会に積極的に参加することで、ある程度の安心感を得られるのではないでしょうか。賃貸住宅にお住まいの方でも町内会には入会できますので、近所の方に尋ねてみてください。

3 サークル活動への参加

町内の方々との付き合いはちょっと…という方は、趣味のサークル活動に参加してみるのはいかがでしょうか。男性の方でしたらカメラ(写真)やスポーツのサークル、助成の方でしたら園芸やお茶会などのサークルもあります。スポーツのサークルは男女どちらでも参加しやすいのではないでしょうか。高齢者の方に人気のスポーツは、ウォーキング、ゴルフ、ヨガ、水泳、登山(ハイキング)、テニス、卓球などです。市民体育館などの公共施設を利用しているサークルは市区町村に問い合わせてみると教えてもらえます。

4 家族との同居、近隣への移住

一番手っ取り早い解決方法でしょうか。ただ、家族と同居できるのならもうやってるという方も多いと思います。同居ができなくても近所に移住するのもよいと思います。徒歩10分(800m)の範囲だと近すぎるというのでしたら、自転車で10~20分程度の距離(3~5㎞)を検討してください。かなり安心感が強くなり疎外感も解消できると思います。

 

長くなりましたので、継ぐ気は次回以降にしたいと思います。

 

 

| まとめ

 

1 婦人会や老人クラブの参加で安心感を!

2 趣味のサークルに参加して生きがいを!

3 家族や親族の近くに引っ越せれば一番!



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