高齢者の一人暮らし ~不安と対策~ その1

近年は高齢化の影響で独り暮らしをされている高齢者が多くいらっしゃいます。当事務所へご相談に来られる方は一人暮らしの高齢者の方が多いです。お話を伺ってみると、色々な不安があるようです。

今回から高齢者のお一人暮らしの不安と対策を書きたいと思います。

 

| 高齢者の不安ってどんなもの?

 

高齢者の方の不安には色々あります。全てを挙げてるときりがありませんので、代表的なもの、一般的なものを挙げたいと思います。

1 倒れたり病気になったりしたときの不安

2 親族と疎遠で普段から頼れる人がいない

3 亡くなったときに後始末をしてくれる人がいない

4 遺産の分配が不安

私が伺ったところでは上記のような不安を抱えておられる方が多くいらっしゃいます。

 

 

| 高齢者が一人暮らしをする理由

 

高齢者がご家族と離れて一人暮らしをされている理由にも様々あります。よく聞く理由を挙げてみます。先ほどの不安と同じものもあります。

1 一人暮らしに不自由がない

内閣府の調査によると、60歳以上の方の約80%が生きがいを感じているとされています。また、60歳以上の約75%が経済的な心配がなく、働いている60歳以上の方の約90%が70歳以上まで働きたいと思っているようです。仕事や趣味に生きがいを感じていて、経済的に不安がなければ、誰かを頼らなくても一人暮らしを満喫することができます。

2 親族との同居や施設への入居は嫌だ

親族とは疎遠になっていて頼れる人がいないし、施設への入所はまとまったお金が必要ですし、嫌な人がいたらどうしていいか分からないといった理由で、一人暮らしをされている方がいらっしゃいます。また、今住んでいる場所を離れたくないといった理由もあります。

3 親族と同居したいけど頼れる人がいない

配偶者と死別をしてしまったし、少子化、核家族化で子どもを頼ることもできないといった理由があります。ご近所に親しくしている方がいたり、サークル活動に参加されていたりする方などはこのような問題は少なくなっています。いざというときに誰も頼る人がいないというのは不安になります。

 

 

| 高齢者の一人暮らしのリスク

 

高齢者が一人暮らしをするリスクは、一人暮らしをする高齢者が抱く不安とつながっています。不安がそのままリスクだと思っても大きく間違っていないと思います。

1 孤独死

高齢者の一人暮らしの一番の不安は孤独死ではないでしょうか。倒れたり病気になったりしたときの対応に不安がある方は、まず間違いなく孤独死をして周囲の人に迷惑をかけることを不安に思っています。高齢者の一人暮らしには、助けを呼びたくても体が動かない、亡くなっていても誰にも気づいてもらえないなどのリスクがあります。

2 認知症などの症状の進行

認知症はご自身で気づくことが難しい病気です。認知症が進んでいても誰にも気づかれないまま、火事を起こしたりけがをしたり金銭管理ができなくなったりする可能性があります。日頃からご近所の方とコミュニケーションをとっていたとしても、言動の細かな変化にはなかなか気づいてもらえません。認知症が進行すると徘徊が生じることもあります。

3 事件の被害者になるリスク

振り込め詐欺やオレオレ詐欺のような特殊詐欺が、近年よく耳にするようになりました。被害者は主に高齢者です。特に一人暮らしをしている高齢者を狙った犯罪の代表例だとも言えます。このような犯罪に巻き込まれると同居の家族ならすぐに異変に気付くことができますが、一人暮らしの高齢者には難しい問題です。

4 自然災害時の対応

この1~2年は特に大きな被害が出ている自然災害。洪水だけでなく都市型水害(下水道などの氾濫)などが起った場合にうまく避難ができないリスクがあります。

 

以上、高齢者が一人暮らしをする理由やリスクについて書きました。次回以降は、それぞれの対策について考えてみたいと思います。

 

 

| まとめ

 

1 一人暮らしの高齢者の不安は多種多様!

2 高齢者の一人暮らしのリスクは不安に直結!

3 孤独死や認知症などのリスクがある!



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