関西の新築マンションは高くなってる?

SUUMOを運営する(株)リクルート住まいカンパニーが、関西の新築分譲マンションの購入者を対象に平均世帯年収や購入金額を調べるアンケートが実施されました。いくつもあるアンケート内容の中から、購入金額と世帯年収について見てみたいと思います。

 

 

| 平均購入価格は2000年代最高額!

 

新築分譲マンションの価格は関西でも上昇しているようです。購入価格は5,000万円以上が最も多く約27%。4,500万~5,000万円が約15%ですので、全体の約40%の人が4,500万円以上の分譲マンションを購入しています。

全体の平均購入価格も4,500万円を超えていて、4,517万円でした。2001年以降で最高額のようです。

街中の駅近マンションが増えたりして価格が上昇したというのが大きな原因になっているように思います。

この2~3年で平均購入価格が急上昇したのが神戸市以西のエリアと大阪市内エリアです。阪神間エリアもこの5年ほど高止まりの状態です。京阪エリアもこの5年ほど比較的高値で推移しています。逆に北摂エリアは、価格が上昇しているにしても緩やかです。

平均購入価格とは逆に平均専有面積は減少傾向にあります。地価自体はあまり変化していないことを考えると、地価の高い立地に新築分譲マンションが建築されていると考えられます。

また、共働き世帯が増えたことも理由の1つになっているようです。

 

 

| 共働き世帯が半分以上

 

既婚者のうち共働き世帯は約65%で、全体では約56%です。新築分譲マンションの購入者の半分以上は共働き世帯ということになります。共働きをしていない世帯は約35%で、全体では約30%になっています。ファミリー世帯では共働きでないとなかなか購入に踏み切れていないようです。

共働き世帯のうち、世帯年収が1,000万円以上の世帯は約12%もあります。これだけの収入があれば4,500万円以上の新築分譲マンションを購入しようと考えるのも頷けますね。

共働きをしている世帯で最も多いのが年収600~800万円の世帯で約20%です。共働きをしていない世帯で最も多いのが400~600万円、次に多いのが600~800万円であることを考えると、共働き世帯の世帯年収がかなり多いことが分かります。

配偶者の年収を見てみると、世帯年収1,000万円以上の世帯では600万円未満が約66%ですが、世帯年収1,000万円未満の世帯では約90%になっています。1,000万円以上の世帯の配偶者は正社員として働いている方が多くて、世帯年収1,000万円未満の世帯の配偶者はパート社員として働いている方が多いのではないでしょうか。

ちなみに、新築分譲マンションを購入した平均世帯年収は814万円で、2018年よりも7万円減少しているそうです。

 

 

| まとめ

 

1 4,500万円以上の新築マンション購入者は40%以上!

2 神戸以西や大阪市内の平均購入価格が急上昇!

3 世帯年収1,000万円以上の共働き世帯が12%以上!

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