前回の“流行のマンションってどんなの?その1”に引き続き、流行のマンションについてアンケート結果から迫ってみたいと思います。前回のマンション購入の検討理由では利便性が求められていますので、“中心部ならマンション、郊外なら一戸建”という住み分けは今後も進みそうです。
今回は、こだわりポイントについて書きたいと思います。
| 分譲マンションの購入はどこにこだわる?
マンションの購入理由では利便性に関する事項が上位に多くなっていました。では、こだわりポイントもやはり利便性なのでしょうか。
1 駅近
2 日常の買い物に便利
3 住みやすい間取り
4 セキュリティの充実
5 日照・採光
上位の2つが利便性に関する回答でした。日々の生活の快適性が3位と5位にきています。4位は防犯に関することでした。納得ですね。
その他では、耐震性や災害強度などの防災に関すること、資産価値に関することが10位以内に入っています。
このようなこだわりポイントの中でもどうしても妥協できないポイントについてもアンケートがなされています。
1 駅近
2 日照・採光
3 耐震性
4 災害強度
5 資産価値
先ほどとは順位が変わっています。駅近や日照・採光は上位のままですが、防災に関すること、資産価値に関することが上位5位以内に入ってきました。日常の買い物やセキュリティ、間取りは少し重要度が下がるようです。
その他にどうしても妥協できないポイントとして注目されるのが、バリアフリー、ペット、シックハウス症候群対策です。この3つも“どうしても妥協できないポイント”と考えている人が多くなっています。
| どうしても妥協できないこだわりは変わった?
5年前のアンケートと比較して、どうしても妥協できないポイントは変わったのでしょうか。駅近、日照・採光、耐震性の上位3つは不動です。その他を見てみましょう。
4位の災害強度は、5年前には12位でした。近年の災害の多さで防災意識が高まってきたのでしょうね。5年前には18位だった防災対策・設備も2020年は15位に上昇しています。
5位の資産価値は、5年前は11位でした。関東では中古マンションの値下がりが話題になっていることから、資産価値を気にされる人が増えてきているように思います。
逆に、順位の下がった回答を見てみます。特徴的なのは、5年前には4位だった信頼できる建設会社の施工は2020年には8位になっていることでしょうか。5年前はマンションの不良施工が社会問題になった頃ですので上位に入っていたのだと思います。
近年の社会情勢がアンケートの結果にも表れています。今後の動向も興味深いですね。
| まとめ
1 駅近や日照・採光にこだわりの強い方が多い!
2 耐震性や災害強度もゆずれない!?
3 日常の買い物の利便性や間取りは重要度が低め!?