ドローンを飛行させるには、場所によって飛行の申請が必要な場合があります。人口密集地などについては航空局へ、高高度の飛行や空港周辺の飛行は空港事務所へ申請します。
以前“1人でやる!ドローン飛行の申請方法”の4回シリーズでは主に航空局へ申請する書類の書き方を書きました。今回は、空港事務所へ申請をする書類の書き方を書きたいと思います。
| 空港事務所への申請が必要な場合
空港事務所への許可申請が必要な場合は、次のどれかに該当する場合です。
1 150m以上の上空の飛行
2 空港周辺の飛行
空港事務所への申請とは別に、それぞれ関係機関と調整をしてから申請をします。
| 150m以上の上空の飛行調整
150m以上の上空を飛行する場合には、場所によって調整をする機関が異なります。
1 民間訓練試験空域内の場合
空港交通管理センターと調整をします。全国どこでも同じ調整先です。ほぼ100%で飛行の条件を付されます。日時の場合もあれば高度制限の場合もあります。
民間訓練試験空域内かどうかの確認も含めて、飛行予定場所の緯度と経度を連絡します。電話でもメールでもかまいません。飛行予定場所の地図は不要です。
民間訓練試験空域内であれば、返信に条件を付されます。民間訓練試験空域外であれば、調整先を教えてもらえます。
2 進入管制区内の場合
進入管制区ごとに管轄する空港事務所と調整をします。こちらも条件を付されます。飛行予定場所の緯度と経度を連絡します。管轄する空港事務所は国土交通省のサイトから探します。
進入管制区内であれば、返信に条件を付されます。進入管制区外であれば、調整先を教えてもらえます。
3 民間訓練試験空域外かつ進入管制区域外の場合
東京空港交通管制部と調整をします。全国どこでも同じ調整先です。こちらも条件を付されます。飛行予定場所の緯度と経度を連絡します。返信に条件を付されますので、条件に納得ができれば空港事務所へ許可申請をします。
| 空港周辺の飛行調整
空港周辺の飛行調整先は地域によって異なります。進入表面などの設定状況によって高度制限がありますし、警察やNHKのヘリポートがある場合には警察やNHKとの調整になります。
今回は大阪の場合に限って書きたいと思います。他の地域は分かりませんのでご了承ください。
1 関西エアポート株式会社
空港を管理する機関との調整です。飛行に条件が付されます。日時、高度、緯度・経度を連絡します。
2 管轄空港事務所の管制官
飛行場所を管轄する空港事務所の管制官との調整です。こちらも飛行に条件が付されます。日時、高度、緯度・経度を連絡します。
3 警察
警察のヘリポートがある場合には警察と調整します。大阪府警の場合は認められないと思ってよいです。警察の建物の近くになりますので、府や市の依頼による飛行などほほどのことがない限りは飛行が認められることはないと思います。
4 NHK
NHKのヘリポートがある場合にはNHKと調整します。こちらもヘリポートのすぐ近くですので、よほどのことがない限り飛行は認められないと思います。
| 調整先が分からない場合
調整先が分からない場合は、空港事務所に電話をして調整先を聞くと教えてくれます。それでも分からない場合には、申請書の調整機関と調整結果の箇所を空白で提出します。そうすると調整先を教えてもらえます。
| まとめ
1 150m以上や空港周辺の飛行は空港事務所へも申請!
2 空港事務所への申請の前に関係機関と事前調整を!
3 空港周辺の飛行は調整先が複数あります!