厚生労働省によりますと、2019年8月現在で生活保護受給者は全国に207万5049人います。世帯数では163万6646世帯です。日本の人口が1億2618万人ですから約1.6%の人が生活保護を受けていることになります。約60人に1人が生活保護受給者です。
推移を見てみると、生活保護受給者の人数はどんどん減ってきています。ただ、生活保護を受けている世帯数はあまり変化がありません。前回の記事“生活保護受給者の引っ越し費用”でもお伝えしましたが、門真市も似たような状況ですね。
今回は生活保護についてどのくらいもらえるのかを考えてみました。
| 生活保護の種類
生活保護でもらえる扶助は生活費だけではありません。家賃や義務教育費用、介護サービスの費用など色々あります。主に次の8つがあります。
1 生活扶助
食費や光熱費など日常生活に必要な費用の給付です。
2 住宅扶助
決められた範囲内で家賃が支給されます。
3 教育扶助
学用品代や給食費など義務教育を受けるために必要な費用が支給されます。
4 医療扶助
本人の負担なく医療を受けることができます。
5 介護扶助
本人の負担なく介護サービスを受けることができます。
6 出産扶助
決められた範囲内で出産費用が支給されます。
7 生業扶助
決められた範囲内で就職に必要な技能の習得に係る費用が支給されます。
8 葬祭扶助
決められた範囲内で葬儀に必要な費用が支給されます。
この他にも一時的な扶助もあります。もちろん市町村によって違いますので詳しくはお問い合わせください。
| 生活保護が受給できる基本的な4つの条件
生活保護を受給するためには、基本的に次の4つの条件を満たしていなければいけません。
1 資産がないこと
貯金があったり持家があったり車を所有していると生活保護を受給できません。
2 就労できないこと
病気やけがなどの理由で働けない人が対象です。年金も収入になります。
3 他の公的制度を利用できないこと
求職者支援や母子寡婦福祉資金などを利用できる人は生活保護を受給できません。
4 親族からの支援がないこと
親族に資産がある場合には援助が可能だと判断される可能性があります。
| 生活保護はどのくらいになるの?
生活保護を受給することができるにしても、いくらくらい受給できるのでしょうか。おおよその概算を計算してみました。
[条件]
大阪府門真市で受給する場合
1 41~59歳で病気のため就労ができない単身者の場合
生活保護費は11万7600円です。内訳は、生活扶助が78,600円、住宅扶助が39,000円です。
2 41~59歳で中学生1人と小学生1人の3人家族の場合
生活保護費は224,270円です。内訳は、生活扶助が152,890円、児童養育加算が20,380円、住宅扶助が51,000円です。
このように見てみると、意外に生活できる金額ではないでしょうか。医療費がかかりませんので、風邪をひいたりケガをしたりした場合には市販薬を使用するよりも病院に行った方がお得ですね。インフルエンザの予防接種代も支給されるのでしょうか。調べておきます。
| まとめ
1 生活保護受給者は60人に1人!
2 生活保護受給者は医療費や出産費用がいりません!
3 生活保護の金額は単身だと約11万円、3人家族だと約20万円!