2019年度 行政書士試験の感想

2019年11月10日(日)に行政書士試験が行われました。受験生の皆さん、お疲れ様でした。1月の合格発表までゆっくりとした気持ちで過ごしてください。

試験が終わりましたので、2019年の感想を書きたいと思います。

 

 

| 難易度は上昇!?

 

2019年度の行政書士試験は去年(合格率12.7%)に比べて少し難しくなったようですね。2%台だった2005年(合格率2.6%)や補正処置の行われた2014年度(合格率8.3%)ほどではないにしても、2016年度(合格率10.0%)や2013年度(合格率10.1%)くらいの難易度かもしれません。

特に、基礎法学・憲法・行政法が難しかったように思います。基礎法学の法制史は一度勉強したことがあっても忘れているでしょう。最高裁で違憲判決が出た裁判は内容も含めて覚えておくと解けた問題もありました。

行政法は行政組織法が出題されましたね。判例問題も多く、解きにくかったと思います。ただ、行政指導や聴聞などの行政手続法の基本問題や行政事件訴訟法、地方自治法の公の施設などは解きやすかったのではないでしょうか。

 

 

| 民法は例年通り?難しい?

 

民法の難易度は評価が分かれるのではないかと思います。例年通りといえば例年通りですが、切りやすい肢と判断が難しい肢が混在していて難しいと感じた受験生も多いのではないでしょうか。

動産の物権変動や質権、事務管理などの問題は解きやすいと思います。ただ単に知識に頼るのではなく、問題文の内容をよく読んで色々な解決策を考える勉強をしてきた方にとってはそれほど困らなかったのではないでしょうか。

記述式の民法は共有と第三者のためにする契約でした。共有は“共有者の過半数”と書いてしまうと点数が稼げません。“持分の価格の過半数”が正解ですね。第三者のためにする契約は当事者間の契約と第三者の受益の意思表示が必須です。第三者に無理強いすることはできませんものね。

 

 

| 科目別難易度と全体的な難易度

 

科目別の難易度の感想は次のとおりです。

1 基礎法学       : やや難

2 憲法              : 難

3 行政法           : やや難

4 民法              : やや難

5 商法              : やや易

6 多肢選択式    : やや易

7 記述式           : 普通

8 一般知識       : やや易

主要三科目が難化したと感じましたので、全体的な難易度も上がったのではないでしょうか。自信をもって正答を選べなくても、なんとなく選んだ肢が正解している可能性のある問題が多かったように思います。記述式でどれだけ点数を伸ばせるかで合否が決まりそうな試験問題でした。

 

 

| まとめ

 

1 2019年度の行政書士試験は難化!?

2 憲法は大幅難化、行政法と民法もやや難化!

3 記述式は知識がなければ書けない問題!?



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