空き家にどのようなイメージを持っていますか?一軒家が古くなって倒壊の危険が生じたり火災になる危険があったりとネガティブなイメージを抱く人が多いかと思います。
実際にどのようなイメージがあるのかを空き家の所有者にアンケートをした調査が、アキサポ空き家総研が調査をしたそうです。
| 空き家は売りたくても売れない
空き家所有者が持つイメージが複数回答で調査されています。13個の選択肢と、その他、特になしで合計15個の選択肢を複数回答で答えています。
その中で目立つのがお金に関すること。次に危険性、収益物件としたり倉庫代わりにしたりするイメージを抱く人は少なめでした。
まずは、お金に関するマイナスイメージから。
1位 売却したくてもできない(約31%)
2位 リフォームやリノベーションにお金がかかる(約30%)
3位 固定資産税が高い(約28%)
見事に1~3位を独占しました。売りたくても売れないし、利用しようと思ってもリフォーム代が高くつきそう、建物を壊してしまうと固定資産税が高くなってしまうとどうしようもないと諦めたくなるようなイメージが上位3つになっています。
4位 活用方法が少ない(約25%)
活用方法が少なくて賃貸にするくらいしか考えられないと思っておられるようです。
10位 住居の賃貸にして家賃収入が得られる(約14%)
13位 店舗の賃貸にしてテナント料が得られる(約3%)
賃貸にして収入を得られると考えている方は合計で約17%だけです。やはり売り払ってしまいたいと思われる方が多いようです。
5位 火災の危険がある(約24%)
6位 倒壊の危険がある(約17%)
7位 不審者が住み着く危険がある(約17%)
8位 近隣トラブルになる(約15%)
火災や倒壊などの危険をイメージされる方は15~24%もいらっしゃいます。空き家は古くなると火災や倒壊の危険性だけでなく、防犯上の懸念も生じます。また、建物の劣化によって近隣トラブルが生じる危険もあります。5位~8位は空き家に対する不安感が現れています。
| 年代別でのイメージは?
年代別に見てみますと、少し様相が変わります。特徴を見てみましょう。
1 30代
まずは30代から見てみますと、倒壊の危険や不審者の危険、リフォームの費用が上位3つになっています。その他では、売却したくてもできない、固定資産税、活用方法、火災の危険性といったイメージが上位に連なっています。
2 40代
40代では、固定資産税が高いが2位以下を引き離しています。その他では、火災の危険性、不審者の危険性、売却したくてもできない、リフォーム費用、倒壊の危険性が上位になっています。
3 50代
50代では、売却したくてもできない、リフォーム費用、固定資産税、 活用方法、火災の危険性、近隣トラブルが上位になっています。これらのイメージの強さにあまり差はありません。満遍なくマイナスイメージを抱いているようです。
4 60代
60代では30代~50代と少し趣が変わってきました。売却したくてもできない、リフォーム代が3位以下を引き離していて、30代~50代とあまり変わりがありません。しかし、家具や荷物の置き場に困らないが3位に入り、固定資産税、活用方法、住宅の賃貸などが上位に入っています。火災や倒壊、不審者の危険性は30代~50代に比べるとかなり少なくなっています。空き家を放置するリスクへの危機感は60代になると減少してくるようです。
| まとめ
1 空き家にはマイナスイメージが強い!?
2 60代は火災や倒壊への危機感が少なめ!
3 賃貸での収入はあまりイメージにない!?