事業計画書の書き方 その4

| 事業計画に書くべきこと

 

小規模事業持続化補助金を例にして事業計画の書き方を書きたいと思います。雛形の薄さに惑わされずにしっかりと書いてください。

1 会社や業界の状況

2 具体的な事業内容

この2つを詳しく書いていきます。

 

 

| 会社や業界の状況を書く!

 

1 企業概要

企業の基本情報や店舗・事務所の写真、売上の動向、商品やサービスを具体的に書きます。数字、表・グラフ、写真などを駆使して書いてください。

詳しくは“事業計画書の書き方 その1”をご覧ください。

2 顧客ニーズと市場の動向

客層や売れ筋商品の変化、競合店の状況、社会情勢と業界の変化などを書きます。表やグラフを使ってもOKです。

詳しくは“事業計画書の書き方 その2”をご覧ください。

3 自社や自社の商品・サービスの強み

競合店や市場動向を踏まえた自社の強みを打ち出します。あくまで“強み”です。小規模事業者は“弱み”を書かない方がよいと思います。SWOT分析を使って表にすると整理されます。

詳しくは“事業計画書の書き方 その2”をご覧ください。

4 経営方針と今後のプラン

経営方針は大きな理想、今後のプランは目標の数字を達成するための具体的なアクションプランです。

詳しくは“事業計画書の書き方 その2”をご覧ください。

 

男性の経営者や会社員が、仕事の戦略(策略)を練っている様子を描いたイラスト

 

 

| 具体的な事業内容を書く!

 

1 事業名

社会貢献を前面に打ち出した名称をつけるとGOODです!

詳しくは“事業計画書の書き方 その3”をご覧ください。

2 販路開拓などの取組内容

ここが事業計画のメインです。事業の目的、取り組み内容、補助金を使う理由、これまでの販促活動、事業のスケジュールを書きます。

詳しくは“事業計画書の書き方 その3”をご覧ください。

3 生産性向上の取り組み内容

生産性向上の取り組みは何もなければ空欄で提出します。空欄で提出しても減点にはなりませんので、無理に書かなくてもいいです。

4 事業の効果

ここが2番目に大切なところです。効果がなければ補助金は出ませんし、達成が不可能な売上増加を書いてもダメです。ポイントは投資した金額をいかに早く回収できるかになります。

ここでは数字を使って説明します。たとえば、単価×増加人数×日数=月〇〇円売上増加などのように書いていきます。2年分くらいを書いてください。

審査員の心に響かせるポイントは、金銭以外の効果も書いておくことです。事業承継や地域貢献がおすすめです。少子化や高齢化に伴う社会貢献であれば審査員も納得しやすいのではないでしょうか。社会貢献のおすすめは“雇用”です!

 

ベンチャー企業のような新しい会社を起業した男性が、出来たばかりの会社の隣でガッツポーズをしているイラスト

 

5 経費の明細表

事業の取り組みに必要な経費を1つ1つ書いていきます。補助対象になる経費は税込ですので注意してください。

経費の内容には必要な理由を書いていきますが、販路拡大など補助金の目的につながるように書く必要があります。

6 資金調達方法

全てを自己資金で行う必要はありません。金融機関からの融資でもOKです。たとえば、経費が80万円かかるとします。補助金額の上限は50万円で補助率は2/3ですから、50万円の補助金を申請することになります。差額の30万円は自腹になりますが、これを融資で賄ってもかまいません。

また、補助金の交付は事業が終了した後、つまり後払いですから、事業を行うには交付されるまでの資金が必要です。先ほどの例では50万円ですね。これも融資で賄ってもOKです。

ただ、融資を受ける場合には金融機関の内定をもらっておく必要があります。証明書などの提出までは必要ありませんが、審査に通って採択されても融資が下りなければ事業ができませんので補助金も出ません。注意が必要です。

 

銀行から融資をしてもらって喜んでいる会社の社長のイラスト

 

 

| まとめ

 

1 社会貢献を強調するのがおすすめ!

2 生産性向上は書く必要なし!

3 経費の早期回収をアピール!

4 資金調達方法は綿密な計画を!



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事業計画書の書き方 その3

| 事業計画に書くべきこと

 

小規模事業持続化補助金を例にして事業計画の書き方を書きたいと思います。雛形の薄さに惑わされずにしっかりと書いてください。

1 会社や業界の状況

2 具体的な事業内容

この2つを詳しく書いていきます。

 

 

| 会社や業界の状況を書く!

 

1 企業概要

企業の基本情報や店舗・事務所の写真、売上の動向、商品やサービスを具体的に書きます。数字、表・グラフ、写真などを駆使して書いてください。

詳しくは“事業計画書の書き方 その1”をご覧ください。

2 顧客ニーズと市場の動向

客層や売れ筋商品の変化、競合店の状況、社会情勢と業界の変化などを書きます。表やグラフを使ってもOKです。

詳しくは“事業計画書の書き方 その2”をご覧ください。

 

カフェやファーストフード店で席が見つからずにトレイを持ったままキョロキョロと空席を探している男性客のイラスト

 

3 自社や自社の商品・サービスの強み

競合店や市場動向を踏まえた自社の強みを打ち出します。あくまで“強み”です。小規模事業者は“弱み”を書かない方がよいと思います。SWOT分析を使って表にすると整理されます。

詳しくは“事業計画書の書き方 その2”をご覧ください。

4 経営方針と今後のプラン

経営方針は大きな理想、今後のプランは目標の数字を達成するための具体的なアクションプランです。

詳しくは“事業計画書の書き方 その2”をご覧ください。

 

 

| 具体的な事業内容を書く!

 

1 事業名

小規模事業者持続化補助金では、補助を受ける事業に名前を付けます。これがかなり重要です。奇抜な名前にする必要はありませんが、審査員の心を引き寄せる名前がベストです。

良いものは社会貢献を前面に打ち出した名前です。たとえば“快適な店づくりによる地域交流場の提供と地域認知度の向上”です。

逆にダメなものは“売上UP!売上UP!”の目線で書かれたものや事業内容がよく分からないものです。たとえば“キャンペーンの告知による認知度向上と販路拡大”などです。

 

ねずみ講、マルチ商法、MLMなどの、ピラミッド型の組織で一番上の人が一番儲けている様子を描いた、無限連鎖講のイラスト

 

2 販路開拓などの取組内容

ここがメインです。しっかりとした説明とたくさんの写真・表を載せてください。

(1)事業の目的

事業の目的を書きます。“事業承継”や“社会貢献”など大きな目的を書いてください。それを販路拡大につなげます。

(2)取組内容

取り組みを順に書いていきます。1つ1つの取り組みを丁寧に書いてください。たとえば、客席数の増加であれば現状の写真と不便なところを具体的に説明してください。数字を使って説明できればベストです。

現状の不満点が解消されると販路拡大につながることを書ければOKです。

(3)事業選定の理由

この事業で補助を受けようと思った理由です。他の手段ではダメな理由とこの取り組みでなければ目的が達成できない理由を書いてください。

たとえば、販路拡大であればホームページの作成やチラシ配布などの手段がありますが、このような手段を取らないのはなぜか?を書きます。

補助金を使わない販路拡大の取り組みも書けると完璧です。多くの取り組みの中で、補助金を使うものと使わないものを分けてその理由を書いてください。

 

ポストの中に広告やチラシを入れる仕事、ポスティングをしている女性のイラスト

 

(4)販促活動の実績

これまで行ってきた販促活動を書きます。たとえばチラシを配布したら一時的にお客さんが増えたが継続的な利用につながらなかったなどです。

(5)スケジュール

事業のスケジュールを書きます。半年から1年くらいのアクションプランでOKです。

 

 

| まとめ

 

1 事業の名前で審査員にアピール!

2 取組内容では写真で現状を伝えます!

3 取組内容を選んだ理由もしっかりと!

4 事業のスケジュールも忘れずに!



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事業計画書の書き方 その2

| 事業計画に書くべきこと

 

小規模事業持続化補助金を例にして事業計画の書き方を書きたいと思います。雛形の薄さに惑わされずにしっかりと書いてください。

1 会社や業界の状況

2 具体的な事業内容

この2つを詳しく書いていきます。

 

 

| 会社や業界の状況を書く!

 

1 企業概要

企業の基本情報や店舗・事務所の写真、売上の動向、商品やサービスのメニューを具体的に書きます。数字や表、グラフ、写真などを駆使してください。詳しくは“事業計画の書き方 その1”をご覧ください。

2 顧客ニーズと市場の動向

(1)顧客ニーズ

顧客ニーズは最近の客層や売れ筋商品の変化、飲食店なら飲酒運転の厳罰化による影響やヘルシー志向の影響などを書きます。できるだけ具体的に書けるとより良くなります。

(2)競合店の状況

近隣の競合店の情報を書きます。勝手に競合店にしてしまってかまいません。グーグルマップなどで検索すると同業者が地図上に表示されますので、これを活用して競合店を仕立て上げます。競合店のサイトへ行ってサービス内容や強みなどを把握して自社と比較します。4~5店もあれば十分です。表にまとめてもよいと思います。

(3)市場の動向

全国や都道府県、市町村の統計情報を使います。業界団体の統計情報もあればどんどん使っていきます。

業界の市場規模、業界全体の伸び、変化が大きい場合は推測される理由などをグラフを使って説明します。全国と市町村単位の2つくらいは書きたいです。

また、周辺施設で来店に影響のありそうなものも書きます。たとえば飲食店ならテーマパークや商業施設、美術館や博物館など潜在的な顧客を生み出しそうな施設です。

さらに、市町村の人口の動向も大切です。お客様の年齢構成と比べてどうか、近隣のサラリーマンが多い場合はその企業の動向はどうかなど今後のお客様の変化を予測します。

3 自社や自社の商品・サービスの強み

競合店との比較や市場動向などを考えて、自社の強みを打ち出します。SWOT分析などを用いて書き出しながら考えると効率的です。SWOT分析とは、内部環境の強み(S)と弱み(W)、外部環境の機会(O)と脅威(T)を表に書き出していく手法です。表はこんな感じです。自分で使いやすい雛形を探したり、自作したりしてもOKです。

 

SWOT分析

 

自社の強みはたくさんあればいいですが、あまり思い浮かばなくても3~4個は書きたいところです。小さなことやあんまり営業に関係がないと思うことでもかまいません。社長のこだわりが強みにつながっている企業が多いですので、他社のことは考えずにどんどん書き出してください。

4 経営方針と今後のプラン

先ほど使ったSWOT分析の表を使って経営方針や事業計画を作ります。

経営方針は大きな理想を書くとよいです。たとえば“お客様の笑顔のために料理にプラスアルファの満足を提供する”などです。

目標は具体的な数字を挙げます。“平成30年8月期の売上高300万円を達成する”などです。売上目標の内訳も丁寧に書きます。2~3年分書けると完璧です。

今後のプランは売上目標を達成するための具体的なアクションプランです。“平成30年7月に店内工事打合せ、平成30年8月工事着工、平成30年9月工事完成、平成30年9月中旬リニューアルオープン”などを表にまとめて書くと分かりやすくなります。補助金を使わない事業も書くと審査員へのアピールになります。

また、販促活動では紙媒体の広告とインターネットを使った広告の両方を打ち出して相乗効果を得ることをアピールするのも良い方法です。

 

男性の経営者や会社員が、仕事の戦略(策略)を練っている様子を描いたイラスト

 

 

| まとめ

 

1 顧客ニーズや市場動向の分析は大切!

2 自社の強みはSWOT分析で!

3 事業計画はSWOT分析から導き出します!



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事業計画書の書き方 その1

| 事業計画に書くべきこと

 

補助金の中でも人気のある“小規模事業持続化補助金”の事業計画。雛形は数枚の用紙ですが、書かなければいけないことはたくさんあります。

事業計画には大きく2つのことを書きます。

1 会社や業界の状況

2 具体的な事業内容

この2つを詳しく書いていきます。

 

 

| 会社や業界の状況を書く!

 

会社や業界、顧客ニーズなどを詳しく分かりやすく記入していきます。

1 企業概要

(1) 企業の基本情報

企業の概要として、創業時期、創業の経緯や想い、創業までの経験、創業から現在までの状況、今後の状況の見通しなどを書きます。店舗名、所在地、営業時間、定休日、駐車場の有無、従業員数などの基本情報は表にしてすっきりと見やすく書くとよいでしょう。

(2) 店舗・事務所の写真

ここには店舗・事務所の外観写真と内観写真、商品の写真などを差し込みます。事業計画の内容に関するもの、たとえば飲食店の店舗改装による席数の増加でしたらお客様のテーブルなども入れます。店舗・事務所の様子がよくわかるような写真を載せると審査員にアピールできます。

(3)売上の動向

現在の売上の動向を書きます。過去3年分くらいを表にまとめます。売上高と営業利益に加えて、売上の構成内容を書きます。たとえば飲食店なら料理と飲み物の割合、一品料理とコース料理の割合などです。原価率やお客様の単価も書いておくとお店の状況が分かりやすくなります。

(4)商品やサービスのメニュー

どのような商品やサービスを扱っているかを具体的に書きます。定食、麺類、揚げ物、焼き物、煮物、鍋物などのメニューを価格と一緒に全て書き出します。できればそれぞれに写真をつけるとベストです!内容量や特徴も一言を添えるとさらに印象が良くなります。自社のウリや強みになります。

飲食店ならランチやディナーの売上比率・平均単価、男女比、年齢層、職業、近隣住民か遠方からの来客かなどを表を交えて細かく書いていきます。ここの分析を事業計画に活かしていきます。

 

2顧客ニーズと市場動向などは次回に書きたいと思います。

 

 

| まとめ

 

1 会社の概要や業界の状況などをしっかりと分析!

2 自社のサービスを具体的に記入!

3 写真や表はどんどん使ってください!



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補助金申請のポイント

| 事業計画を書く!

 

補助金申請には事業計画が必要です。“〇〇という事業をするから補助金が欲しい!”というのが原則です。何をしてどのように儲けるのかを分かりやすく書きます。

小規模事業持続化補助金を例にとって、どのようなことを書くのか見てみましょう。

 

 

| 小規模事業持続化補助金の事業計画

 

大きく分けて2つあります。

1つは会社や業界の状況です。もう一つが具体的な事業内容です。

1 会社や業界の状況

(1)企業概要

(2)顧客ニーズと市場の動向

(3)自社や自社の商品・サービスの強み

(4)経営方針と今後のプラン

2 具体的な事業内容

(1)事業名

(2)販路開拓などの取組内容

(3)生産性向上の取組内容

(4)事業の効果

(5)経費の明細表

(6)資金調達方法

いろいろと書かなければいけないことがありますが、ポイントは一貫性です。顧客ニーズや市場の動向と自社の強みから経営方針と事業内容を決めていきます。何をやれば儲かるのかをここで強く主張します。

もちろん経費と利益のバランスも大切です。経費ばかりかかって儲からない事業には補助金が出ません。利益を出して会社が元気になることが補助金の目的です。

次回、これらの内容について詳しく書きたいと思います。よろしくお願いします。

 

 

| まとめ

 

1 補助金と事業計画はセット!

2 事業計画は自社と業界の状況、事業内容を分かりやすく!

3 一貫性のある事業計画を書きましょう!



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