怖い遺産トラブル

去年くらいにニュースになった遺産トラブルの話があります。盛岡市で殺人・放火事件がありました。その原因になったのが相続ではないかというニュースです。

どのような事件だったのでしょうか。NHK NEWSWEBの記事から見てみます。

| 兄弟のトラブル

盛岡市で全焼した住宅から男性の遺体が発見されました。庭先では兄が頭を殴られて死亡しており、住宅からは弟が遺体で見つかったそうです。

警察は、弟の車から複数のカセットコンロ用のガスボンベと石油を入れる容器が見つかったことから、弟を殺人と放火の疑いで捜査をしたようです。

兄の妻の話では、親の遺産相続をめぐって弟との間でトラブルがあったそうです。

もし、これが真実であれば、親の残した財産が原因で兄弟間で争い、殺人にまで発展したことになります。相続に係る行政書士としては心が痛む思いです。

このような相続の絡んだ事件が起こらないようにするにはどのようにすればいいのでしょうか。

| 争族になる原因はなに?

相続が争族になってしまう原因はいくつもあります。

たとえば、はっきりとした遺言書がない、遺言内容が不平等すぎる、遺言書の偽造が疑われる、遺言書を書いたときに認知症だった可能性があった…などなどです。

さらには、現金や預貯金は欲しいけれども田舎の不動産はいらないといった押し付け合いもあります。

| 遺言書はいる?いらない?

遺言書はあった方がいいと思います。それも、自筆証書遺言ではなく、公正証書遺言です。元気なうちに公証役場で公正証書遺言を作るのが一番間違いがありません。

ただ、公正証書遺言は費用がかかります。財産の額によって大きく変わりますが、公証役場の手数料、証人の手数料、公正証書遺言の案を作成する専門家の手数料でおおよそ20万円くらい必要です。

ちなみに、当事務所の行政書士報酬は11万円からになります。それはおいておいて…

公正証書遺言に限らず、遺言書を書く場合には遺留分に注意してください。

自筆証書遺言の場合には、裁判所の検認手続きのあと、遺産分割協議を行います。遺産分割協議には相続人全員が参加しなければいけません。代襲相続があったりすると相続人が10人以上になったりします。また、日本全国バラバラに住んでいるという場合もあります。

相続人が多くなればなるほど遺産分割協議は難航しますが、専門家に依頼をして取りまとめてもらうこともできます。

相続が争族にならないためにも、普段から親族関係を仲良くしておき、相続について家族でよく話し合うのがいいのではないでしょうか。

| まとめ

1 殺人・放火の原因が争族!?

2 遺言書は公正証書遺言がおすすめ!

3 日ごろから親族とは仲良く!



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