不動産トラブルの原因

家を買ったり部屋を借りたりするときにはトラブルなく気持ちよく取引をしたいですよね。不動産業者も同じように考えています。不動産業者は取引に向けて注意深く物件の調査をしています。そうはいってもトラブルを100%なくすことは難しいです。

今回はトラブルの原因と注意事項について書きたいと思います。

 

 

| トラブルの発生原因

 

不動産にまつわるトラブルの発生原因は何でしょうか。いくつも考えられますが、宅建業者の原因、売主の原因、買主の原因に分けて考えてみます。

1 宅建業者の原因

(1)調査不足、説明不足、記載漏れ、誤記

宅建業者としては耳に痛い事柄です。どこまで調査すればいいのか、どのように説明するべきかなど頭を悩ませることです。

調査については、大きく役所での調査、現地での調査があります。

役所での調査は、所有者の確認、税金の確認、市街化区域・用途地域の確認、法律上の制限に関する確認、道路の確認、下水道の確認など多くのことを調査します。

現地での確認では、樹木などの越境物の確認、高圧線・電柱・各種引込線などの確認、ごみ置き場の確認、埋設管の確認、通行・掘削の確認、前面道路の幅員・形状などの確認、周辺環境の確認、道路・隣地との境界の確認、雨水の確認などを行います。

このような調査を詳細に行ってもなかなかわからないこともあります。現地の調査では近隣の住民の方々に話を伺うこともあります。気軽に話しかけてくれることもあって、不動産業者としては物件に興味を持っておられることが分かって嬉しい出来事です。

(2)宅建業法の禁止・制限事項

宅建業者として最低限知っておかなければいけない知識があります。これは宅建士かどうかに関係なく、すべての営業マンが知っておく知識です。案内のときなどにお客さんに根拠のないことを話してしまうと後々トラブルの元になってしまいます。特に、宅建業法は時々改正されますので法改正の知識も必要になります。

(3)苦情への対応

苦情への対応は個々の営業マンの性質によるところが大きいですが、個人にすべてを任せるのではなく、会社としてトラブルに発展しないように研修が必要だと思います。対応方法はマニュアル化しすぎないように気を付けないといけませんね。

苦情に対応した場合には、記録を残しておくなどして第三者へ相談ができるようにしておくことが大切ではないでしょうか。

2 売主の原因

(1)事実と異なることの告知

事実と異なることってどのような場合でしょうか。たとえば、修理をしていないのに修理をしたと伝える、部屋で亡くなった方がいらっしゃるのに病院に搬送されてから亡くなったと伝えるなどです。

不動産業者が簡単にわかることは間違ったことを伝えても正せることができますが、売主さん・大家さんにしかわからないこともあります。

後々のトラブルを避けるためにも不動産業者には正直に事情を話してほしいと思います。

(2)重要な事実の不開示

先ほどと同じ例で考えると、見えないところに修理が必要なことを分かっているのに伝えない、部屋で亡くなった方がいるのに伝えないなどです。

こちらも不動産業者が簡単にわかることであれば確認ができますが、そうでない場合には後々のトラブルの原因になってしまいます。

3 買主の原因

・説明の理解不足、認識の相違

これは不動産業者の説明の仕方に問題があることもありますが、不動産業者や売主さん・大家さんではどうしようもないところもあります。

たとえば、賃貸物件の入居希望者が高齢者で、家族や友人がおらず孤独な方の場合です。家族や友人がいらっしゃれば、案内のときの同行してもらったり重要事項説明のときに同席してもらったりして、理解不足や勘違いが起こる可能性を減らすことができます。そうでない場合にはなかなか難しい問題です。大家さんが近隣に住んでいて好意で世話をしてくれることもありますので、そのような物件を探されるのもおすすめです。

 

 

| まとめ

 

1 不動産業者の調査不足がトラブルの主な原因!?

2 売主さん・大家さんは本当のことを伝えて!

3 買主さんは物件をよく見ることが大事!



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