住宅が高くなってる!?

2021年9月30日付の不動産価格指数が国土交通省から発表されました。全国の住宅総合は少し高くなっているようです。商業用の不動産総合は前月と変化がないようです。

今回は、久しぶりに国土交通省の不動産価格指数を見てみたいと思います。

 

 

| 全国の傾向

 

全国的には価格が上昇傾向にあるようです。2021年6月分の住宅総合が前月比で1.3%増の121.2、マンションは前月比0.7%増の165.8になりました。

大阪近辺の相場を見てもそこまで上がっているようには思えません。後ほど、地域別の指標も見てみたいと思います。

次に、商業用不動産の価格指数を見てみます。2021年の第1四半期と比較して、商業用不動産総合は横ばい(122.6)、オフィスは3.5%減(140.2)になりました。

こちらは相変わらず厳しそうですね。どうやら関東の下落だけでなく、三大都市圏で全体的に下落傾向のようです。

 

 

| 近畿地方の相場は?

 

近畿地方の相場を見てみます。

1 住宅関連

まず住宅地ですが、前月比で2.9%上昇しています。土地の価格は上がってきているようです。ただし、指数は99.9でいまだ100(2010年の平均)に達していません。

次に戸建て住宅。こちらは前月比7.5%の下落。指数は106.3です。今回は下がってはいますが、2020年の4月ころを底に上昇傾向です。

マンションはどうでしょうか。マンションは1.1%の上昇です。指数は172.6。相変わらず高値を維持しています。全国的にも近畿地方はマンションの価格が上がっています。関東が少し落ち着いてきたのかもしれません。

住宅総合でみると、1.1%減の121.7になりました。戸建て住宅の下落が響いているでしょう。

ちなみに京阪神地区に限定しても同じような傾向です。

大阪は少し趣が違うようですので見てみます。

住宅地は8.0%上昇で指数は115.6まで上がっています。大阪府全体では土地の値上がりが続いているようですね。

戸建て住宅は11.5%の減少です。指数は97.0にまで下がりました。弊社のような戸建て住宅が主な不動産屋から見ると、上昇傾向にないというイメージにピッタリの結果です。

ここまでは近畿地方の傾向と似ていますが、異なるのがマンションです。大阪府のマンションは0.1%の下落で、不動産価格指数は167.2になりました。大阪のマンション、値下がりしてるんですね。ただ、0.1程度でしたら誤差の範囲で横ばいと言っていいと思います。

住宅総合では0.4%の減で、指数は122.9です。大阪では住宅地の上昇が大きいので、全体的な減少は近畿地方全体や京阪神圏と比べて小さくなっているようです。

2 商業用不動産

商業用不動産は関西だけの指数が発表されていませんので、三大都市圏を見ていきます。

店舗は三大都市圏で12.0%の増加。不動産価格指数は155.7です。文句なしに上昇しています。

オフィスは三大都市圏で6.5%の減少。不動産価格指数は139.9です。減少幅が大きいですね。まだまだ新型コロナウイルスの影響が大きいようです。

倉庫は三大都市圏で4.4%の減少。不動産価格指数は110.9です。倉庫は2020年の後半に値上がりしましたから、また落ち着いてきたのではないでしょうか。

工場は三大都市圏で8.6%の現象です。不動産価格指数は87.9。こちらはかなり厳しいですね。2020年の当初から下がり続けて、とうとう指数で90を切りました。これから回復してくるかと思いますが、回復の速度は緩やかな気がします。

 

全国の傾向と近畿地方の傾向を見てみましたが、いかがでしたでしょうか。予想通りと言えば予想通りですし、戸建て住宅が想像以上に下落しているところが気になります。あと気になるのは、工場の下落ですね。

経営計画さえきちんとあれば、今は工場の建設・再開がおすすめかもしれません。

 

 

| まとめ

 

1 全国の住宅は上昇傾向!

2 近畿地方、京阪神、大阪は住宅総合が下落!

3 商業用不動産の工場の値下がりが止まらない!?



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