宅建士試験の振り返り(2020年度10月)問47・48

2020年の宅地建物取引士試験は、新型コロナウイルス感染症への対応のため例年と異なる試験形態になってしまいました。都市圏では受験会場が確保できなかったため、10月の試験を受験できない受験生がいます。2020年は10月と12月の2回、試験が行われることになりました。

前回から引き続き2020年10月試験の問題を振り返ってみたいと思います。今回は、景品表示法と統計です。

 

| 2020年10月試験 景品表示法と統計

 

1 問47 正解肢1

景品表示法での宅建業者の広告に関する問題です。

肢1 路地状部分の割合・面積表示

路地状部分、旗竿地の竿部分の割合や面積の表示を問う問題です。路地状部分の割合や面積を表示しなければいけないのは、路地状部分が土地面積の30%以上になる場合です。

肢2 新築住宅の所要時間の表示

所要時間の表示は距離で決まります。80m/分で計算します。500m離れているときには、500÷80=6…20ですので、7分と記載します。実際に歩いてかかる時間ではありません。

肢3 新築時分譲住宅の予約での建築確認

完成前の物件では建築確認や開発許可を受けなければ広告ができません。予約広告である旨を記載してもダメです。

肢4 新築分譲マンションンの管理費の額

分譲マンションの管理費や修繕積立金は、専有面積によって金額が変わることが多いです。このような倍には、最低額と最高額を広告に記載しなければいけません。これとは違って販売価格に関しては最多価格帯とその販売戸数を記載する必要があります。

2 問48 正解肢3

統計に関する問題です。試験直前に丸暗記をする分野です。

肢1 地価変動の全国平均

令和2年の地価公示での地価は全国平均、三大都市圏平均、地方圏平均ともすべて上昇しました。住宅地でも上昇しています。

肢2 所有権登記件数
令和2年版の土地白書では、土地取引件数は約131万件、2年ぶりの増加ですがほぼ横ばいです。

肢3 新築着工戸数

令和2年の建築着工統計では、持ち家と分譲住宅の新設住宅着工戸数は増加していますが、貸家の新設住宅着工戸数は減少しています。貸家の増加率は-13.7%で大きく減少しました。

肢4 不動産業の売上高経常利益率
平成30年度の法人企業統計調査では、売上高約46.5兆円、経常利益約5兆円でした。売上高経常利益率は5兆÷46.5兆×100≒10.75ですから、10%以上になります。

 

 

| まとめ

 

1 不動産の広告は宅建業法と景品表示表で出題可能性あり!

2 路地状部分の表示や所要時間は丸暗記!

3 統計は試験直前に丸暗記!



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