新型コロナウイルス感染症の影響で、関西圏の新築マンションの販売戸数が激減しています。一戸建住宅も似たようなものですが、2020年6月には近畿圏の一戸建住宅の価格が上昇に転じたようです。
今回は、2020年6月の関西での一戸建住宅の販売状況についてお知らせいたします。東京カンテイのプレスリリースを見てみましょう。
| 近畿圏の販売価格は+3.0%
近畿圏(2府4県)の平均価格は前月比で+3.0%になりました。3か月ぶりに価格が上昇に向かい始めました。平均価格は2,427万円です。大阪府は+8.1%の2,412万円、兵庫県は+9.5%の2,381万円、京都府は-18.7%の2,940万円です。新築一戸建住宅では京都府の価格上昇が大きかったのですが、中古住宅では京都府の下落が大きいですね。
平均築年数はあまり変化がないようです。
大阪市と堺市はどうでしょうか。
大阪市は、前年同月比-7.3%、前月比+0.5%だそうです。2020年5月は前月比+0.8%でしたから、大阪市内の中古一戸建て市場は横ばいのようです。
堺市は、前年同月比-4.2%、前月比+8.1%です。2020年5月は-15.3%でしたので、+8%になったとしてもまだまだ元には戻っていないようです。
| 平均価格の推移
近畿圏の平均価格はほぼ横ばいです。1年間の推移を見てみましょう。
2019年7月:2,496万円
2019年8月:2,563万円
2019年9月:2,588万円
2019年10月:2,593万円
2019年11月:2,548万円
2019年12月:2,550万円
2020年1月:2,631万円
2020年2月:2,515万円
2020年3月:2,615万円
2020年4月:2,534万円
2020年5月:2,356万円
2020年6月:2,427万円
おおよそ2,400万円台~2,500万円台です。首都圏と比べると45%くらいの価格帯で推移しています。近畿圏の中古一戸建の平均価格は中部圏よりも少し高いくらいです。新築一戸建て(小規模)だと中部圏の方が高かったのですが、中部圏では中古一戸建住宅は人気がないのでしょうか。
では、大阪市はどうでしょうか。1年間の推移を見てみます。
2019年7月:4,507万円
2019年8月:5,007万円
2019年9月:5,019万円
2019年10月:4,031万円
2019年11月:5,383万円
2019年12月:5,259万円
2020年1月:4,421万円
2020年2月:4,283万円
2020年3月:4,501万円
2020年4月:4,440万円
2020年5月:4,475万円
2020年6月:4,496万円
おおよそ4,400万円台~5,000万円台で推移しています。東京23区の半分以下の価格のようです。名古屋市と比べると大阪市の方が価格が高くなっています。ただ、2020年に入ってから大阪市内の中古一戸建住宅の価格は上がりきらずに横ばいの状態が続いています。
| まとめ
1 近畿圏の販売価格は3%上昇!
2 大阪市の販売価格は横ばい!
3 名古屋では中古一戸建住宅は不人気!?