9月30日まで!総合支援資金の貸付

新型コロナウイルスの第二波がささやかれていますが、新型コロナウイルスの影響はまだまだ大きいようです。市町村の社会福祉協議会では、無利子の貸付制度がありますのでご紹介します。 

前回は20万円までの緊急小口資金をご紹介しましたが、今回は上限計60万円まで借りられる総合支援資金について書きたいと思います。 

 

 

| 総合支援資金ってなに? 

 

総合支援資金は、リーマンショックの時に作られた制度で、不測の社会的な事態によって生活が困窮した方が対象になっています。今回は“新型コロナウイルス感染症特例”という形で、収入減少や失業などによって生活が困窮し、日常生活の維持が困難になっている世帯への貸付です。 

総合支援資金は、単身世帯か複数人の世帯かによって借りられる上限金額が異なります。また、一度に全額借りられるのではなく、3か月にわたって毎月貸付がなされます。 

貸付上限は、単身世帯で15万円/月以内、複数人の世帯で20万円/月以内です。ですから、3カ月分を合計すると、単身世帯で45万円以内、複数人の世帯で60万円以内になります。 

緊急小口資金と同じく、無利子で、連帯保証人は不要です。また、1年間の返済猶予期間があります。 

緊急小口資金と異なるのは、返済期間が10年(120回払い)以内ということです。緊急小口資金は2年(24回払い)以内でしたので、かなり長期間、無利息で借りることができます。 

 

 

| 借りるにはどうすればいいの? 

 

総合支援資金の申込窓口は、緊急小口資金と同じく、お住まいの市町村の社会福祉協議会です。貸付や審査は都道府県の社会福祉協議会が行います。 

申込には、次の書類を記入して提出します。こちらも緊急小口資金と同じです。 

1 借入申込書兼同意書 

2 借用書 

3 収入の減少状況に関する申立書 

4 都道府県社会福祉協議会が指定する書類 

通常は、1~3の3つの書類であることも緊急小口資金と同じです。これらの書類は社会福祉協議会にありますので、窓口で受け取ることができますし、窓口へ行くことが難しい場合には郵送してもらうこともできる自治体があります。 

次の持ち物を持って行くと、その場で書類を記入して申し込むことができます。 

1 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど) 

2 収入減少が確認できる書類(給与明細書、売上表など) 

3 印鑑(認印でOK) 

4 住民票(世帯全員、続柄記載) 

5 銀行の通帳 または キャッシュカード 

住民票については注意することがあります。生計を一にしている方が世帯員でない場合には、その方の世帯全員の住民票が必要になります。 

分かりにくいですね。たとえば、夫婦、お子さん2人、夫の母親の5人が1つの家計で同居している場合を考えます。生活を一にしているというのは家計が1つという意味です。 

この時に必要な住民票は、夫婦+お子さん2人の世帯全員の住民票が1通、夫の母親が記載されている住民票が1通、合計2通の住民票が必要になります。 

“世帯”への貸付ではありますが、正確には“1つの家計で同居している方々”への貸付なのです。ですから、血のつながっていない赤の他人であっても1つの家計で同居している方がいるのであれば、その方の住民票も必要になります。 

総合支援資金の申し込みで注意しなければいけないことがあります。総合支援資金も借りたいし、緊急小口資金も借りたいという方は注意してください。原則として総合支援資金を借りた後に緊急小口資金を借りることはできません。逆に、緊急小口資金を借りた後に総合支援資金を借りることはできます。 

両方を借りたい場合に先に借りるのは“緊急小口資金”です。間違えないようにしてください。 

また、同時に申請することができるかどうかは市町村によって異なります。たとえば、門真市はOKですが、守口市はNGです。 

 

 

| 審査期間や返済方法は? 

 

緊急小口資金と同じく、貸付の窓口は市町村の社会福祉協議会ですが、貸付の審査は都道府県の社会福祉協議会が行います。市町村の社会福祉協議会が書類の記入漏れや不備がないかを確認した後に、都道府県の社会福祉協議会へ郵送します。審査期間はおおむね4週間のようです。 

貸付のお金は、提出書類に記入する銀行口座へ振り込まれます。返済は、返済開始月の前月に社会福祉協議会から返済方法について記載された書類が郵送されてきます。 

返済方法は、口座引落か納付書での納付になります。口座引落の場合には、銀行の印鑑が必要ですので、返済を行う口座のある金融機関へ書類を持参してハンコを押してもらいます。この方法は新型コロナウイルス感染症特例のみで有効です。通常は、申込書を提出するときに返済口座も申請します。 

返済期間は、最終振込月の翌年翌月からです。2020年7月に申し込みをして審査の結果2020年8月~10月に借りた場合には、2021年11月からの返済になります。 

また、繰上返済も可能ですが、都道府県の社会福祉協議会にご相談ください。 

 

 

| まとめ 

 

1 単身世帯と複数人世帯では借入金額が違う! 

2 3か月間にわたって毎月入金があります! 

3 総合支援資金より緊急小口資金を先に申し込むこと! 



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