近畿圏の新築マンションが売れない!?

(株)不動産経済研究所が調査したレポートによりますと、2020年5月の新規販売戸数は前年同月比で約85%減少、前月比で約57%の減少だそうです。特に大阪市内、神戸市内、京都市内での減少率は90%を超えています。 

新型コロナの影響は不動産業界にも確実にダメージを与えていたようです。 

 

 

| 近畿圏では5月に214戸だけ 

 

近畿圏の5月の販売戸数は214戸しかなかったようです。前年同月比で約85%減、前月比で約56%減です。2019年5月は1,388戸の販売がありましたから、ほとんど売れなかったと言ってもいいでしょう。 

特に大きな減少になっているのは、大阪市内、神戸市内、京都市内です。京阪神の主要な都市部で新築マンションはほとんど売れませんでした。 

その中でも即日完売になった物件があります。近畿2府4県でたった2戸(0.9%)ですが…。 

 

 

| 新築マンションの価格は横ばい 

 

首都圏の新築マンションは値上がりをしていると聞きます。レポートでは、2017年5月に約6,000万円だった平均価格が、2020年5月には約6,500万円になっています。おおよそ5,000万円台で推移していたのが、2020年には6,000万円台で推移するようになっています。 

これに対して近畿圏ではほぼ横ばいになっています。2017年5月から2020年5月までほぼ3,500万円~4,500万円で推移しています。大きな変化はありません。近畿圏の2020年の推移を見てみましょう。 

2020年1月 約4,300万円 

2020年2月 約3,400万円 

2020年3月 約4,900万円 

2020年4月 約3,400万円 

2020年5月 約4,300万円 

上がったり下がったりしていますが、おおよそ4,300万円くらいで推移しているようです。 

 

 

| 販売戸数の推移は右肩下がり 

 

近畿圏の新築マンション価格は横ばいですが、販売戸数はどうなのでしょうか。コロナの影響が強く出た2020年4月と5月は仕方がないとしても、2020年3月まではどのような推移になっているのかが気になります。 

2018年5月 約1,500件 

2018年6月 約1,200件 

2018年7月 約1,500件 

2018年8月 約1,400件 

2018年9月 約1,900件 

2018年10月 約1,800件 

2018年11月 約2,600件 

2018年12月 約2,800件 

2019年1月 約1,000件 

2019年2月 約1,300件 

2019年3月 約1,400件 

2019年4月 約900件 

2019年5月 約1400件 

2019年6月 約1,500件 

2019年7月 約1,800件 

2019年8月 約1,300件 

2019年9月 約1,400件 

2019年10月 約1,300件 

2019年11月 約1,500件 

2019年12月 約3,200件 

2020年1月 約600件 

2020年2月 約1,000件 

2020年3月 約1,500件 

2020年4月 約500件 

2020年5月 約200件 

この推移を見ますと、2020年に入ってからの売れ行きが悪いように思います。2019年までは波はあるものの、おおよそ1,500件/月くらいは売れていたように思います。ところが、2020年に入ってからは3月が1,500件で2019年3月よりも好調でしたが、1月(約40%減)、2月(約23%減)と低調でした。 

近畿圏では新築マンションの販売は苦戦しているようです。 

 

 

| まとめ 

 

1 近畿圏の5月の新築マンション販売戸数はたったの214件! 

2 近畿圏の新築マンションの平均価格は横ばい! 

3 近畿圏では新築マンション販売は低調! 



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