前日にドローンについて産業での利用が増えていることを書きました。今回は産業用ドローンにはどのようなものがあるのかを挙げてみたいと思います。
| ドローンを選ぶときの注意点は?
まず、どのような目的でドローンを使うのかを明確にします。空撮、農薬散布、測量・点検など目的をはっきりとさせてください。
空撮の場合には、ドローン専用のカメラを使うのか、一眼レフカメラをドローンにセットして撮影するのかによって選ぶ機種が変わってきます。専用のカメラを使う場合には多くの産業用ドローンが対応していると思われます。
農薬散布は空撮に比べて少し特殊なドローンになります。飛行には航空法の許可だけでなく農水省への届出が必要な場合があります。
測量では一般的なカメラを使うのかレーザー測量をするのかによって導入費用が大きく変わります。また、飛行プログラムを作成するためのソフトや撮影したデータを処理するソフトが必要ですので、そのための予算も確保しなければいけません。ドローンを使った測量も“測量”ですから、測量士などの国家資格が必要ですのでご注意ください。
点検では、危険な場所での作業を短時間で終わらせることができますからドローンはとても有用です。橋梁点検やトンネル点検など作業内容が多種多様で、それぞれの作業内容に適したドローンを選ぶ必要があります。
| 産業用ドローンの人気の機種は?
産業用ドローンで人気のあるメーカーはいくつかありますが、一番の人気メーカーはDJIではないでしょうか。中国のメーカーでMavic、Inspire、Phantomなどのシリーズがあります。その他には、ライズテック、パロット、プロドローン、エンルートなどのメーカーがあります。
空撮では、DJIのMavicが人気のようです。4K撮影が可能であったりブレの少ない映像を撮影できたりコンパクトな収納が可能だったりと特長が多くあります。他には、パロットのANAFIという機種では、通信が途切れたりバッテリーが減ってきたりすると自動的に出発点に戻ってくる賢い機能があります。事故や紛失を防ぐことができますので人気があるようです。
少し変わった機能のドローンには、次のようなものがあります。
1 種まき用のドローン
ALI社が広島での土砂災害の機に緑化プロジェクトを立ち上げて種まきドローンを使ったそうです。作業員の安全確保や時間・費用の削減に大いに役立ちました。
2 農薬散布ドローン
ドローンでの農薬散布自体はそれほど珍しくありませんが、正確な位置情報を取得して高精度で完全な自動飛行を可能にした機種があります。DJI社のAGRASという機種です。
3 電線検査ドローン
ALPSALPINE社のドローンで、電線の状態を自動的に検査したり、ドローンと電線の距離を自動的に維持しながら追尾したりと電線点検に特化したドローンです。関西電力などと共同開発したとのことです。まだ実用化されていないようですが、高所での危険な作業をドローンが人に代替するものですから今後に期待しています。
| まとめ
1 ドローン選びは用途を明確に!
2 産業用ドローンではDJIが人気!?
3 種まきドローンや電線検査ドローンまで登場!?